前作『#マンホール』が少しがっかりだった熊切和嘉監督の新作。久しぶりに菊地凛子を呼び寄せて、(なんと初期作の『空の穴』に出ている!)彼女を主演に迎えたロードムービー。コミュ障の42歳、恋人も友人もいないひとり暮らしの女。夢を抱いて青森から東京に出てきて24年。あれから一切故郷に戻っていない。今の生活に煮詰まっている。そんなある日、いきなり従兄(竹原ピストル)が訪ねてくる。彼女の父親が死んだ。明日葬 . . . 本文を読む
『三千円の使いかた』で最近大人気になった原田ひ香の新作。だからなかなか図書館では借りられない。ようやく順番が回ってきた。
「東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時(4時から勤務するが)~12時までで、そして亡くなった作家の蔵書が集められた、い . . . 本文を読む