昭和天皇がずっと生きていた日本。112歳になった彼は今も皇帝として政権を握っている。そんなまさかの世界を舞台にした喜劇。終演後に少しお話した時、作・演出のピンク地底人3号さん本人が「これは喜劇」とそう言っていた。「そうかぁ、これは喜劇なんだ」と感心した。僕はそんなこと一切思わなかったからとても新鮮だった。(後で見たが、パンフにもちゃんと喜劇と書かれていた)それにしてもこれはとんでもなく怖い喜劇だ。 . . . 本文を読む
50音シリーズも今回で10〜12作目に突入。本作は短編連作の3作品。『来い、濃い、恋。』と『去りゆく誰かは』と『シーボーズ』だ。いずれも独立した短編としてはあまりに淡い。見せ方もストーリーの組み方も、だ。3本で70分と上演時間は短くなっているけど、実は3作でひとつの長編にもなっている。描かれる話はあまりに小さい。そこにはある点景が綴られる。そして、それらの話は微妙なところで、しっかりつながっていく . . . 本文を読む
これは大好きな新城毅彦監督の新作だったのだが、いくらなんでもこの題材を僕が劇場で見るのは恥ずかしい。きっと周りは女子中高生ばかりだろうし、と心配して結局は見に行けなかった。この3月の話だ。ようやく配信がスタートしたのでさっそく見たのだが。行かなくてよかった。まさかの駄作なのである。
彼は少女漫画の映画化は(たぶん)得意だけど、さすがにこの企画は難しかったのか。学校で一番のイケメン男子と片思いごっ . . . 本文を読む