あのまさかのおバカ映画の続編なんて誰も本気にしなかったはず。あれだけのヒットはフロックで、ドジョウの2匹目はいない。だが、ヒットすれば見境なしに続編を作る東映の節操のなさは強引だった。当たればいい。そんな東映に仕方なく乗っかっただけのスタッフ、キャストという図式からはまともな映画はできるはずもない。だからGACKTも二階堂ふみも二の足を踏んだ。武内英樹監督はヒット作『テルマエ・ロマエ』の続編でずっ . . . 本文を読む
近年まるで振るわない深川栄洋監督の久しぶりの新作だ。題材は彼らしくはない。持ち込みによる頼まれ仕事なのだろう。自分の企画とは思えない。若手の生きのいいキャスト3人(永瀬廉、杉咲花,北村匠海)を配した法廷ドラマ。昨年公開された自主制作による2作品を見ていないので、「振るわない」というのは間違いかもしれないが、それ以前の数作品は目を覆うような映画ばかり。あの『神様のカルテ』の頃の勢いはない。今回もあま . . . 本文を読む
久しぶりに号泣した。まさかこんなに泣くなんて自分でも驚いている。夜明け前に読んでいたから、感情が素直になっていたのかも知れない。誰もいないベッドで、物音もしない朝の4時くらいから読み始めていた。冒頭の2章は昨夜、寝る前に読んでいた。その時は「よく出来た児童書だな、」と思ったくらいだった。
だが、これはそんなレベルでは収まらない大傑作だった。震災とコロナの時代を描く記念碑的な作品である . . . 本文を読む