
これは「すごい!」というか、「あきれた!」というか。こんな徹底した映画をよく作った。いいか悪いかというのはまた別問題として。最初から最後まで殺し合いばかりが続く。まるで話のない暴力映画。
タイトル前に本来ならラスボスの竹中直人が殺される。その後主人公である生田斗真まで殺される! えつ?それって何。
こんな始まりをする映画をよく作ったものだ。しかもこの先もまともな話もなく、ひたすら殺し合いが続く。12年後。生田斗真はもちろん生きていた、っていう展開になるけど、あれ死んでたって、と思う。あの状態で生きてるのはおかしい。(ゾンビになって生きていたって感じだけど)廃人状態、喋れないし、動けない、車椅子で登場。ストーリーにはまるでリアリティがない。ここまで徹底したけど、話があり得ないから見ていて呆れるしかない。それはラストまで続く。エピローグの娘による復讐なんてバカバカしいとしか言いようがない。まぁこれが納得いくように描けたらそれはそれで凄いのだが、さすがにそれはない。だから間抜けなだけ。
キアヌの『ジョン・ウィック』を意識したのかもしれないけど、ここまで荒唐無稽では話に乗れないし、リアリティゼロは何をしても虚しいだけ。世界に発信する日本発のNetflix映画がこれではなんだか情けない。