
『大竹野正典劇集成Ⅰ』が完成した。出来あがった本を手にして、なんだか感慨無量である。こんな立派な本を出版してもらえて、大竹野本人は草葉の陰で驚いていることだろう。出来ることなら、本人に見せてあげたい。でも、そんなことは不可能だし、もし、本人が生きていたなら、こんな本は作られることはなかった。
不思議なものだ。この本を読んで、何が凄いかというと、まず、これは戯曲のはずなのに、とても読みやすいのだ。芝居の台本って、読んでもあまり楽しくない場合が多い。それは、描かれてあることが、イメージしにくいからだ。だが、大竹野の戯曲はそうではない。こんなにも、読みやすいし、わかりやすい。僕はこの本の解説を書くために、8日間、毎日1作品ずつ、読んだのだが、良質の短編小説を読んでいる気分だった。
これは読み物として、完結している。1本ずつの感想は本の中に収められてあるから、ここには、改めては書かないけど、どの作品も、はずれがないはずだ。
そして、この8作品を通して、「くじら企画」という集団が、というか、大竹野という作家が、目指したものが明確になる。これは、ひとりの劇作家の生きざまを描いた大河ドラマである。ぜひ、一読して欲しい。
大竹野の初期作品『夜が摑む』が、今日からウイング・フィールドで上演されている。とてもいい芝居だ。こちらも必見である。ぜひ、見て欲しい。
不思議なものだ。この本を読んで、何が凄いかというと、まず、これは戯曲のはずなのに、とても読みやすいのだ。芝居の台本って、読んでもあまり楽しくない場合が多い。それは、描かれてあることが、イメージしにくいからだ。だが、大竹野の戯曲はそうではない。こんなにも、読みやすいし、わかりやすい。僕はこの本の解説を書くために、8日間、毎日1作品ずつ、読んだのだが、良質の短編小説を読んでいる気分だった。
これは読み物として、完結している。1本ずつの感想は本の中に収められてあるから、ここには、改めては書かないけど、どの作品も、はずれがないはずだ。
そして、この8作品を通して、「くじら企画」という集団が、というか、大竹野という作家が、目指したものが明確になる。これは、ひとりの劇作家の生きざまを描いた大河ドラマである。ぜひ、一読して欲しい。
大竹野の初期作品『夜が摑む』が、今日からウイング・フィールドで上演されている。とてもいい芝居だ。こちらも必見である。ぜひ、見て欲しい。