季節の変わり目をつげる光と風が、春のかおりを足元にとどけてくれます。
自然農のつどいが開かれる吉備中央町は、岡山県のほぼ真ん中に位置する自然豊かな山あいの地。岡山、倉敷から車で一時間ばかり北へ走ると、空も山々も高く澄みゆき、胸にひろがる空気もさわやかです。 毎月の定例会は、その地で自然農の農家を営まれておられる大北農園さんの田畑の一画を実習田畑におかりして行われます。「耕さず、草草や虫たちと一つ営みの中で、持ち込まず持ち出さず」九年目をむかえる田畑は訪れるみなさんを優しく出迎えてくれます。
時おり降る雨も、真冬のそれとはちがって「ようこそ!」という感じです。
自然農の田畑は美しいです。
気持ちがよくて、空や雲や山々や野の花を見たり感じたりしたくります。
美しい地球の彩りのなか、今を感じながらの手作業は、
すべてのいのちと一体のいとなみを感じる作業でもあります。
畑の草草です。
朝の光をうけて「おはよう」といっています。
この新鮮さ、伸びやかさ、可愛らしさ。
そっとそばにいると精霊たちの声がきこえてきそう。
ほがらかな草草のいのちに人々は、明るく生きていく力をもらっているのだなぁ・・・。
白菜、まろやかでやさしい白菜・・・。
自然農のお野菜はみな美味しいですが、白菜は畑のお姫さまのよう・・・。
すがたもやわらかくて、たとえようがない感じなんです。(笑)
小さな実習畑に育ったキャベツ、
「収穫してみたい人はいませんか?」と声をかけますと、
みなさんにこにこワクワクしながらも、譲り合いの雰囲気です。
親指姫がすやすや眠れそうなキャベツ、春の陽射しにやわらかなお花のよう・・・。
みなさんと昼食時にいただきました。 ありがとう。
午後から、春・夏野菜の種おろしと苗の植え付けをいたしました。
かわいらしい畝に、みなさんと野菜の種をおろしました。
こちらには、ジャガイモを植えました。
大北農園さんの一画をおかりしての実習田畑は、田畑ともにそれぞれ一畝の広さです。
ささやかなスペースですが、四季のお野菜がいのちをめぐらせるには十分です。
いちご、冬を越しました。 野イチゴのようでたくましいです。
奏でられる彩りは、どこをみても美しく息づいています。
種イモにと一本残しておいたキクイモ、今年は実習畑でも収穫を楽しむことができました。
今回は育てたい方々に種イモとして少しずつお分けできましたので、みなさん大喜び。
お米のモミをはじめ種を分け合ってなかよく地球で暮らす豊かさに、ふたたび目覚めています。
お茶とおやつをいただきながらほっと一息、シェアタイム。
呼びかけ人の私たちは、みなさんの感想を聞かせていただくのも楽しみの一つです。
来月のあまつちひと『自然農のつどい』定例会は4/21土曜日です。
詳細はこちらになります。 http://blog.goo.ne.jp/prism369/e/2401a5218e04a219d24a6ea324081e86