君は銀河の青い風  八木真由美 岡山

自然に沿って、自分につながって、
心地のよい光とともに。
竪琴ライア 自然農 ライトワーク ヒンメリ

  

自然農稲作教室 お米づくり 実習記録3月~9月

2019年10月02日 | 自然農稲作教室2019年

自然農稲作教室2019年 倉敷

実習記録です。

1月、2月の記録の続きです。

 

《3月》

緑の草草が芽生える春 

それぞれの畝の一画に

苗床の準備をしていただきました。

 

作付け面積から苗床の広さを計算すると

0.4畝の畝に対して1メートル×0.8m。

その広さのスペースの夏草の種を除き

地中の宿根草を取り除き

平らに鎮圧しておきます。

 

 

 

 

実習田にはオケラがいますので

しっかりと鎮圧をしておくことが大切です。 

 

 

平らに鎮圧ができると

苗床の表面の乾燥を防ぐため

稲わらを敷いておきます。

 

 

さらに周囲にモグラ除けの溝を掘ります。


 

苗床の準備が完成です。

良い感じですね。

 

 

 

《4月》

そして一か月後、

いよいよ籾蒔きです。

 

 

みなさんに育てていただくのは

「あけぼの」という品種で、

自然農にて自家採種した種を

今年も蒔いていただきました。

 

 

4月の自然農田は冬草の海となっています。

特にカラスノエンドウがすごい勢いです。

なんだかとても良い感じがします。

 

これらの草草は刈らないで

まずは、溝の草を畝に持ち上げ寄せて

各自の畝の境界をはっきりさせました。

 

 

そして、先月準備しておいた苗床に

各自、種籾を降ろします。

 

0.4畝の畝の作付けに対して

籾の量は36㏄ほどです。 

 

 

パラパラと蒔いて

密集しているところは

3~4㎝間隔をあけておきます。

 

心地よい春風に吹かれながら

籾蒔き実習をされておられる

みなさんです。↓

 

 

 

自然農では、

田植えは一本植えです。

 

今年自然農17年目の実習田では

植える間隔も約45㎝×40㎝にいたしましたので

籾の量は36㏄より少なくても良いと感じました。

 

一反で計算しますと5合ほどですから

自然農の場合、

種籾はほんとうに少しでいいのです。

 

 

↑ こちらの方は稲作三年目、

籾を均等にきれいに並べておられますね。

小さな苗床ならではの楽しい作業でもあります。

 

 

蒔いた籾の上にまず土を被せ鎮圧し、

さらに草や藁をふんわりと被せておきます。

 

そして、稲作教室六年目の今年は

苗床を鳥除けネットで

すっぽり覆うことにいたしました。

 

 

どれほど緻密に鳥よけ紐を張っても

案山子を立てても、

毎年手ごわくなるスズメたち。

 

ネットを田んぼに持ち込みたくない

という気持ちもありますが、

籾を食べられてしまうと、

お米づくりができませんので・・。

 

こちらは私の苗床です。↓

種を降ろしている品種は

あけぼの トヨサト 黒米と緑米を少しです。

 

 

《5月》 

さわやかな5月です。

籾が発芽し育つこの季節に

田んぼでは麦が背丈を伸ばし

穂も豊かになってきました。

 

 

5月の実習は苗床の手入れです。

 

 

ネットを外して

夏草を取り除きます。

お米の苗を損ねないように

丁寧に作業をしていただきます。

 

 

お米とそっくりな草もあるので

真剣ですね。

 

 

《6月》

いよいよ田植え月です。

6月上旬

苗も元気に育っています。

勢いがありますね。↓

 

 

6/2  先月に引き続き

苗床の手入れをしていただきました。

そして、田植え前の準備として

畝の夏草を刈り、

その場に敷いておきます。

 

 

実習田では、冬草がいのちを終えて

お米とともに育つ夏の草草が元気です。

刈った草草はいのちを巡らせ

お米を育ててくれるありがたい存在です。

 

 

田植えは6/15.16の二日間でいたしました。

 

苗床から苗を苗箱に移して

一本ずつ植えていきます。

クワで土をつけたまま削り取り、苗箱に・・、

慣れるまではドキドキですね。

 

 

各自、田植え紐をはり、目印にして

カマで穴をあけて土付きの苗を

丁寧に植えてゆきます。

 

 

みなさん 黙々と・・。

お天気も薄曇りで田植え日和です。

 

 

苗は、「まさに今が植え時」の大きさです。

 

 

田植え後半は、

苗床じまいのことも考えながらの

作業になります。

 

 

二日間の田植え中、

一時、雷と夕立がありましたが、

みなさん、無事に植え終えられて

苗床じまいと補植用の苗の確保もできました。

 

 

6/30田植え後一回目の夏草刈りです。

まずは畔草刈りから始めましょう。

 

 

夏の眩しい日差しのなか

稲の成長を楽しみに

集い学ばれるみなさんです。

 

 

 

それぞれの畝に入っていただき

一列おきに草刈りをしています。

 

 

稲はまだまだ小さいですが

しっかりと根付いているようです。

 

 

そして、黒大豆を畔に蒔きました。

が、すぐに鳩に見つかってしまい、

鳥よけ紐を増やし、

案山子を立てましたが、

今年はずいぶん食べられてしまいました。

 

結局、蒔き直しを何度もしまして

なんとか無事に発芽し育ったものを

大切に見守ることにいたしました。

 

 

《7月》

7/14二回目の夏草刈りです。

稲は扇形に成長しています。

順調です。

 

 

暑い時期ですので、

実習は午前中3~4時間、

水分補給をしていただきながら

二回目の草刈りも一列おきに

刈り進めてゆきます。

 

 

2019年のメンバーです。 

明るくて誠実、そして熱心に取り組まれる

素敵な方々です。

 

 

7/28 三回目の夏草刈りです。

二週間おきの草刈りでは、

稲の生長がよくわかります。

 

 

順調でうれしいです。

 

 

畔豆はまだずいぶん小さいですが、

育っています。

 

↓ 左側はお隣の慣行農法の田んぼです。

土用干しをされている時期です。

右側の私たちの自然農田も ↓

雨の恵みが頼りです。

 

 

翌朝7時頃 

葉先に露が光っています。

 

 

《8月》

8/11 四回目の夏草刈りです。

今回で田んぼに入っての草刈り実習は

終わりです。

 

 

しっかり分けつした稲の中で

背丈のある草を中心に刈っています。

 

暑さの厳しい折り、

畑で採れたスイカでのどを潤していただき、

各自、最終の夏草刈り実習に励まれました。

 

 

お盆が過ぎ、

8月下旬 実習田の様子です。

 

 

心配していた大豆も

ゆっくりですが大きくなりました。

 

 

茎の中に幼穂を形成している時期の稲。8/27

 

 

葉先がツンツンと勢いのある美しい姿です。

 

 

《9月》

9/8 秋の気配を感じながら

まずは畔草刈りです。

 

 

そして、大豆の足元もさささっと草刈り。

 

 

東隣の休耕田との境は

風通しを良くしてあげることに。

 

実習後、翌朝の様子です。

すっかりさわやかに・・。

晩生の黒大豆も

結実への営みを始めています。

 

 

出穂した稲を前に記念写真。

暑い夏をともに越えて、

立派に育つ稲を愛でながら

うれしく朗らかなみなさんです。9/8

 

 

9月の稲作教室では

自然農実践家指導者の川口由一さんの絵を

皆さんと拝見させていだきました。

 

 

静かな秋に、

ゆったりとした時間がうれしいです。

言葉を通しての学びも充実するよう

みなさんの想いを聞かせていただいたり

秋の作業についての勉強も含め

宇宙自然界のことに思いをはせ・・

美しき人生の創造へと

意識を向けてゆきましょう。

 

開花交配後のお米 結実に向けて・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

自然農稲作教室は

今年で六年目です。

毎年10人前後の方々と

自然農のお米づくりを

一年間実践を通して

学んでいただいております。 

 

自然農を学びたい、

自然農を体験したい、

安心安全な自然農のお米を食べたい、

お米を自給自足したい、

などなど、想いを胸に・・・

季節のめぐりを感じながら

田に立ちて

自然に沿ったお米づくりに

取り組んでいます。


今年は11/3に稲刈り

11/23.24脱穀・籾摺りを

予定しています。


それぞれに収穫されたお米は

玄米にしてお持ち帰りいただきます。

 美しい自然界生命界に身を置き

よろこびとともに

手作業でとりくむお米づくりです。

 

・・・・・・・・・・・・

 

来年2020年 

自然農稲作教室七期の

参加者募集を始めました。

詳細はHP自然農のページにて

ご案内をさせていただいています。

どうぞよろしくお願いいたします。


八木真由美
(岡山県倉敷市)

 

穂を垂れ始めた10月初旬

 

 

 

 

 

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