上村松園さん「春芳」
今年になって
松園さんの全随筆集「青眉抄・青眉抄その後」を
拝読させていただいています。
絵にかける情熱がそのまま松園さんの人生、
極めつくすその生き方に、在り様に、
深く感銘を受けています。
松園さん自身のお言葉に
真善美の極致に達した本格的な美人画、
一点の卑俗なところもなく、
清澄な香高い珠玉のような絵を念願に、
とあります。
志高く、そのお言葉どおり
素晴らしい作品を晩年に至られてもなお
高い境地で描き続けられておられます。
しかし、
「死ぬほどの苦しみを幾度も幾度も突き抜けて来た」とも。
雪月花
雪月花は、
貞明皇后の用命を受けて描かれた
思い入れの深い作品です。
本画に着手すると
毎朝五時に起床し、すぐ身を浄め
人の俗塵とは絶縁して
一点心を遮る何物もない状態で
夕景まで専心専念筆を執ったと言われます。
松園さんの全随筆集「青眉抄・青眉抄その後」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます