1971年
中日は四日午後三時、市内新栄町の球団事務所で育英高・竹田和史(まさぶみ)投手(18)=1㍍79、72㌔、左投左打=の入団を発表した。竹田はドラフト会議で第六位に指名された選手で、大島(中津工)三好(南宇和)についで三人目の正式入団である。契約金は四百万円、年棒九十万円(いずれも推定)。背番号は未定。発表には東方代表、母親・喜美子さん(52)育英高・山田野球部監督が立ち会った。竹田は育英高で近鉄・鈴木の四年後輩にあたる。左投左打の本格派速球投手というところまで同じである。スピードには定評があり、山田監督は「球の速さだけなら当時の鈴木に負けない」とみている。中日も竹田のスピード、それに左腕であることにほれ込み、リストアップしていた。性格はおとなしいが、負けん気が強い。ことしの全国高校野球夏の大会兵庫県予選の長田高戦で11連続三振を奪い、兵庫県下の新記録を樹立している。バッティングもよく、ことし四試合連続ホーマーしている。
竹田投手「ただ一生懸命がんばるだけです。プロ野球についてはまだなにも知りません」
育英高・山田監督「スピードは超一級品なのでコントロールさえつけばおもしろい。カーブの切れ味はあまい。からだは下半身がまだできあがっていない。11連続三振をとったときのことをいま思うと惜しい気がする。もっと投げさせていれば記録はさらにのびていたろう。試合が一方的になってしまったので五回でマウンドをおろしてしまった」
中日は四日午後三時、市内新栄町の球団事務所で育英高・竹田和史(まさぶみ)投手(18)=1㍍79、72㌔、左投左打=の入団を発表した。竹田はドラフト会議で第六位に指名された選手で、大島(中津工)三好(南宇和)についで三人目の正式入団である。契約金は四百万円、年棒九十万円(いずれも推定)。背番号は未定。発表には東方代表、母親・喜美子さん(52)育英高・山田野球部監督が立ち会った。竹田は育英高で近鉄・鈴木の四年後輩にあたる。左投左打の本格派速球投手というところまで同じである。スピードには定評があり、山田監督は「球の速さだけなら当時の鈴木に負けない」とみている。中日も竹田のスピード、それに左腕であることにほれ込み、リストアップしていた。性格はおとなしいが、負けん気が強い。ことしの全国高校野球夏の大会兵庫県予選の長田高戦で11連続三振を奪い、兵庫県下の新記録を樹立している。バッティングもよく、ことし四試合連続ホーマーしている。
竹田投手「ただ一生懸命がんばるだけです。プロ野球についてはまだなにも知りません」
育英高・山田監督「スピードは超一級品なのでコントロールさえつけばおもしろい。カーブの切れ味はあまい。からだは下半身がまだできあがっていない。11連続三振をとったときのことをいま思うと惜しい気がする。もっと投げさせていれば記録はさらにのびていたろう。試合が一方的になってしまったので五回でマウンドをおろしてしまった」