1969年
イースタン・リーグ
軟式出身の巨人・富田が、完封勝利。「カーブとシュートがよく切れたおかげです。押えられたことより、先発完投できたことの方がずっとうれしい。まだストレートがそんなに速くない。いまはどんどん投げさせてもらうチャンスをつくるのが先決です」と富田は初勝利にもひかえめ。都城キャンプでは「球は速いし投げるバランスが実にいい」(中尾二軍監督)と、期待されていた。だが激しい練習にからだがついていけず、左ヒザ痛、右スネの骨膜炎と故障つづき。体力がつくとともに少しずつ力を出しはじめ、三日の対大洋戦(福島)ではリリーフで四回三分の一を投げ、5三振を奪った。「シュートがよく切れることでは一軍投手も顔負けだ。スピードがもう一つものたりないが、これも下半身さえしっかりしてくれば自然についてくる。これからはとにかくどんどん走り込むことだが、この分なら意外に早く夏ごろには一軍へ送り込めるかもしれない」と木戸コーチはみていた。
イースタン・リーグ
軟式出身の巨人・富田が、完封勝利。「カーブとシュートがよく切れたおかげです。押えられたことより、先発完投できたことの方がずっとうれしい。まだストレートがそんなに速くない。いまはどんどん投げさせてもらうチャンスをつくるのが先決です」と富田は初勝利にもひかえめ。都城キャンプでは「球は速いし投げるバランスが実にいい」(中尾二軍監督)と、期待されていた。だが激しい練習にからだがついていけず、左ヒザ痛、右スネの骨膜炎と故障つづき。体力がつくとともに少しずつ力を出しはじめ、三日の対大洋戦(福島)ではリリーフで四回三分の一を投げ、5三振を奪った。「シュートがよく切れることでは一軍投手も顔負けだ。スピードがもう一つものたりないが、これも下半身さえしっかりしてくれば自然についてくる。これからはとにかくどんどん走り込むことだが、この分なら意外に早く夏ごろには一軍へ送り込めるかもしれない」と木戸コーチはみていた。