1973年
太平洋クラブ・ライオンズがドラフト七位に指名、交渉中だった中川信秀内野手(18)=津久見高、1㍍81、79㌔、右投げ、右打ち=の同球団入りが、十一日内定した。同球団はすでに十人の指名中六人を獲得、さらにドラフト作戦の簡潔に全力投球を試み、十日武末スカウトを津久見市へ派遣して中川選手の獲得交渉をした。同選手は、明大進学の意思が固かったが、武末スカウトの熱心な説得で態度を軟化。同スカウトは十一日午後同市中央町の中川選手宅で両親をまじえて大詰めの話し合いを行い入団の了承を得た。中川選手は、昨年夏全国優勝した津久見高の三番打者として活躍、準々決勝への進出権をかけた対苫小牧工戦には、四番吉近との高校生では珍しいアベック・ホーマーでとくに有名だった。大型で足も速く、百㍍を12秒5。高校時代の通算本塁打は十四本、打率は3割8分。
武末スカウトの話 誠意をつくして誘った。小回りもきくし、リキもある、バッティングも力だけでなく、変化球を打ちこなすうまさを持っている。体重が、また増えていた。将来性は抜群だ。
太平洋クラブ・ライオンズがドラフト七位に指名、交渉中だった中川信秀内野手(18)=津久見高、1㍍81、79㌔、右投げ、右打ち=の同球団入りが、十一日内定した。同球団はすでに十人の指名中六人を獲得、さらにドラフト作戦の簡潔に全力投球を試み、十日武末スカウトを津久見市へ派遣して中川選手の獲得交渉をした。同選手は、明大進学の意思が固かったが、武末スカウトの熱心な説得で態度を軟化。同スカウトは十一日午後同市中央町の中川選手宅で両親をまじえて大詰めの話し合いを行い入団の了承を得た。中川選手は、昨年夏全国優勝した津久見高の三番打者として活躍、準々決勝への進出権をかけた対苫小牧工戦には、四番吉近との高校生では珍しいアベック・ホーマーでとくに有名だった。大型で足も速く、百㍍を12秒5。高校時代の通算本塁打は十四本、打率は3割8分。
武末スカウトの話 誠意をつくして誘った。小回りもきくし、リキもある、バッティングも力だけでなく、変化球を打ちこなすうまさを持っている。体重が、また増えていた。将来性は抜群だ。