1972年
南海ホークスは十七日午後一時から、同球団事務所で、ドラフト三位に指名した池之上格投手(鶴丸高)=180㌢、72㌔、右投げ右打ち=の入団発表を行った。同投手は、全国でも屈指の進学名門高からのプロ入り、と注目されているが、実力のほうも「安定した速球主体の本格派」(石川スカウト)と高く評価されている。背番号は36。鶴丸高では国立大理科系コースに籍を置く秀才で、周囲は強く進学をすすめ、また早大、立大など大学野球部の激しい勧誘もあったが、これをきっぱりけったという。本人は「キザなようですが、生活をかけてやるプロのほうがやりがいがあると思った」といい、眼鏡越しに目を輝かせる。三年生になってからの通算成績は15勝3敗1分、防御率1.2で、春の九州大会ではみごと優勝している。「南海ホークスは、昨夏上京したとき、後楽園で見た。まだどうにか九回持つスタミナなので、うんと鍛えられて野村監督を相手に投げられるように早くなりたい」と力強く抱負を話し、その足で中モズの合宿所に向かった。
南海ホークスは十七日午後一時から、同球団事務所で、ドラフト三位に指名した池之上格投手(鶴丸高)=180㌢、72㌔、右投げ右打ち=の入団発表を行った。同投手は、全国でも屈指の進学名門高からのプロ入り、と注目されているが、実力のほうも「安定した速球主体の本格派」(石川スカウト)と高く評価されている。背番号は36。鶴丸高では国立大理科系コースに籍を置く秀才で、周囲は強く進学をすすめ、また早大、立大など大学野球部の激しい勧誘もあったが、これをきっぱりけったという。本人は「キザなようですが、生活をかけてやるプロのほうがやりがいがあると思った」といい、眼鏡越しに目を輝かせる。三年生になってからの通算成績は15勝3敗1分、防御率1.2で、春の九州大会ではみごと優勝している。「南海ホークスは、昨夏上京したとき、後楽園で見た。まだどうにか九回持つスタミナなので、うんと鍛えられて野村監督を相手に投げられるように早くなりたい」と力強く抱負を話し、その足で中モズの合宿所に向かった。