プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

辻恭彦

2016-05-17 19:48:52 | 日記
1961年

阪神は二日、ノンプロ西濃運輸の辻恭彦捕手(20)=享栄商出、1㍍73、75㌔、右投右打=の入団を発表した。背番号67。同捕手は三十五年夏の甲子園大会に出場、西濃運輸では五、六番を打ち、好打者として注目されていた。こんどの都市対抗にも出場したが、一回戦で常盤炭鉱に敗れた。なお同捕手は二日付けで公示され、五日から出場できる。

藤本監督「まだ見ていないが、素質のある選手だということだ。打てる捕手というのが大きな魅力だ。入団してすぐ使うというわけにはいかないが、少しきたえればいけるだろう」
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神垣雅昭

2016-05-17 19:47:09 | 日記
1959年

神垣は呉芸南高ー近畿大と投手生活は七年となる。近畿大といえば29年春から今秋の優勝まで近畿大学リーグで十連覇。春の学生野球協会結成記念大会、夏の全日本大学野球選手権大会には毎年登場している。今年もこの間大会で神垣のピッチングをみる機会があった。春は東北学院大(一回戦)を八回まで四安打の散発で抑えたが、西南学院大戦(二回戦)では五回半ば、専大戦(準決勝)には二回でそれぞれKOされている。そして夏は対北海学園大戦(一回戦)で1-0とリードした六回、一死一、二塁のピンチにも先発中村をリリーフしたが、この回に逆転されて敗戦投手になっている。近大に入学した30年春のリーグ戦からすぐ登板し、四年間に10勝無敗と近畿大学リーグでは威力を発揮した速球も、中央球界ではちょっとあまい感じがした。神垣はオーバー・ハンドとサイド・ハンドから投げ分ける。はじめは上手からの速球、ドロップの本格的ピッチングだったが、高校二年のときに肩を痛めてから、いまのようにサイド・ハンドをまぜるようになった。上手からも、横手から投げられることはピッチングに変化をもたせるということもいえるが、理想としては同じフォームから球質のちがった球が投げられる方がいいのはもちろんだ。その点、彼のピッチングは非常に損をしている。上手からのストレート、横手からのときはシュートとほとんどきまってしまっている。ピッチングにクセのある投手を見うけることもあるが、いずれにしてもマイナスだ。横手からのシュートと上手からのストレートではシュートの方が威力がある。横手からのときは腰もよく入っている。球ばなれもいいのでコントロール、切れともに悪くない。ところが長身から投げ下ろすストレートはスピードこそあるが、コントロールがない。首を振る欠点がコントロールの乱れる原因になっている。首を振るのはバック・スイングのときはじめから力が入りすぎているからで、これでは球を離す位置がまちまちになる。またウエイトものらないので高い球が多くなる。力の配分がまずいのだ。めぐまれた長身を生かす意味でもオーバー・ハンドからのコントロールをぜひモノにしないといけない。そしていまのようフォームで球質を見破られるピッチングよりはオーバー・スロー一本で押していく方がいいと思う。
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ストーン

2016-05-17 18:52:46 | 日記
1964年

大洋に招かれたストーン投手は「故郷(イリノイ州モーリン出身)では寒く雪が多いことから、こちらへ来るまで練習はしていなかった。私は速球投手でバルチモア・オリオールズでバンサイドといっしょにプレーしていたが、バンサイドより長くプレーできたのは私の実力が彼より上だからだ」と自信もなかなか強い。二十七日、私は多摩川の練習球場でストーンのピッチングをくわしくみた。大洋では正式採用はテストで決めるといっているが、金銭的な条件さえ折り合えば採用はまちがいないだろう。始めてから2日目だというピッチング練習からみると、彼は少なくともバンサイド(阪神)より実力は一枚上のようだ。投球は約60~70球ほどで、内容は速球とカーブが約60球、スクリューボールが6~7球だった。速球は打者の手元でグンと伸びがあった。カーブはかず多く投げていたが、大きくまがって落ちるものと、小さいがスピードがあり打者と勝負できるものの二種類を投げ分けていた。コントロールは速球、カーブいずれもよい。バンサイドと違うのは、高めの速球にかなりの威力があったことだ。1㍍93の長身からくり出す速球は手元でのびがある上に、角度があるから右、左を問わずこのタマを打ちこなすことはむずかしい。バンサイドの場合は低目の変化きゅに注意すればよいがストーンは高めの速球と同じポイントから低めにコントロールのよいカーブがあるからヤマもかけにくい。自分でも変化球はチェンジ・アップ、スクリュー、スライダーが得意だと自己宣伝していた。この日はスクリューだけしかお目にかかれなかったが、決めダマにしているバンサイドほどでないにしても、このタマもけっこう使えると思う。このピッチングからみていることは、バンサイドはあくまで打たせてとる型の技巧派投手だが、ストーンは速球とカーブを土台にして打者と真正面から勝負する本格派投手であることだ。大洋入団が正式に決定するとしても、登板できるには二週間、本調子になるのは一か月はかかるだろう。このハンディからみて今シーズンは12~13勝くらいかと思う。それでも非力な大洋投手陣には大きな戦力だ。稲川、秋山、鈴木の登板過多もなくなり、ローテーションが楽になる。打力で好調のスタートを切った大洋に巨人、阪神にじゅうぶん通用するストーンの加入があれば、ダークホースといわれる大洋を本命に押し上げるのも何らふしぎはないだろう。

阪神 バンサイド投手の話 ディーン・ストーンは、去年の後半ぼくがセネタースへトレードされるまで、オリオールズでいっしょにプレーしていたからよく知っている。ぼくと同じ左投げで、速球とカーブのいい本格派投手だ。とくに速球はすばらしく、日本のバッターは手こずるのではないかと思う。
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