1972年
阪急がドラフト会議で第一位に指名した足利工・石田真投手(18)=1㍍81、75㌔、右投右打=の入団が二十五日決まった。丸尾編成部長、矢野スカウトが同日午後七時半、足利市通二丁目の足利館に佐藤野球部長、樋口監督、父親・義二郎さん(47)、母親・ふく子さん(47)、本人を招き三度目の交渉を行った。席上、契約金一千万円、年棒百八十万円(いずれも推定)の規定最高額を提示、入団の了解を得た。正式契約は後日、大阪・北区の球団事務所で行う。ドラフト会議の翌日(二十二日)に足利入りした矢野スカウトは関係者にあいさつをし、さっそく交渉を開始した。石田は在京球団を希望していたため交渉は難航しそうな気配だった。しかし、この日丸尾編成部長が応援にかけつけ三回目の交渉で阪急入りが決定した。父親・義二郎さんら家族と佐藤野球部部長、樋口監督が出席した約三時間の話し合いで阪急は規定額最高の条件を提示。改めて阪急に必要である選手であることを強調、その結果、石田側から「よろしくお願いします」との了解を得た。石田は今夏の甲子園大会に出場、一回戦の名護戦で12三振を奪う好投。二回戦の中京商には負けたが日大桜丘・仲根、秋田市立・船木と並んで高校球界のビッグ・スリーの評価を受けていた。
石田投手 「一位に指名され、しかもパ・リーグの優勝チームだけにやりがいがある」
阪急がドラフト会議で第一位に指名した足利工・石田真投手(18)=1㍍81、75㌔、右投右打=の入団が二十五日決まった。丸尾編成部長、矢野スカウトが同日午後七時半、足利市通二丁目の足利館に佐藤野球部長、樋口監督、父親・義二郎さん(47)、母親・ふく子さん(47)、本人を招き三度目の交渉を行った。席上、契約金一千万円、年棒百八十万円(いずれも推定)の規定最高額を提示、入団の了解を得た。正式契約は後日、大阪・北区の球団事務所で行う。ドラフト会議の翌日(二十二日)に足利入りした矢野スカウトは関係者にあいさつをし、さっそく交渉を開始した。石田は在京球団を希望していたため交渉は難航しそうな気配だった。しかし、この日丸尾編成部長が応援にかけつけ三回目の交渉で阪急入りが決定した。父親・義二郎さんら家族と佐藤野球部部長、樋口監督が出席した約三時間の話し合いで阪急は規定額最高の条件を提示。改めて阪急に必要である選手であることを強調、その結果、石田側から「よろしくお願いします」との了解を得た。石田は今夏の甲子園大会に出場、一回戦の名護戦で12三振を奪う好投。二回戦の中京商には負けたが日大桜丘・仲根、秋田市立・船木と並んで高校球界のビッグ・スリーの評価を受けていた。
石田投手 「一位に指名され、しかもパ・リーグの優勝チームだけにやりがいがある」