このところ、ふた月に一度火曜日の夜に中学校の同級生たちが集まって飲み会&麻雀大会。
今日がその集まりだが、すでに敬老の会。
麻雀への勝ち負けの執着も薄れ、もっぱら老人達の昔話と、同級生の近況報告。
飲み会の酒の種類も、この年になるとそれぞれのこだわりがある。
もっぱらビール、もっぱらウイスキー、もっぱら焼酎。
それでも、クアトロの父の用意するワインとチーズと生ハムには、新たな興味を持ってくれる老人たち。
今日は、まだ暑いので北イタリア・フリウリの白ワイン“トォー!”を用意しようと思うクアトロの老人。
イタリアとオーストリアの国境にある州がフリウリ州。
19世紀イタリアがオーストリアから独立するまでは、フリウリからヴェニスあたりまでは、オーストリアの勢力下にあった。
ルキノ・ヴィスコンティの名作「夏の嵐」で描かれたオーストリア将校の白い軍服はかっこよかった。
イタリアの貴族夫人もこれにはよろめいてしまう。
オーストリア将校が行き来したフリウリは白ワインの名産地。
アドリア海からの風が爽やかな酸をブドウに与える。
このフリウリで独立戦争頃からワインを作っていた小さなワイナリーがある。
その伝統を大事にしながらも、革新的な造り方で仕上げたワインが注目されている。
そのひとつに、「トォー!」がある。
トォーとはイタリア人がビックリしたときに発する言葉だという。
たしかに、その味わいにはトォーと云いたくなるかも。
今日は、老人達のリーチ、ロン、トォー!が発せられるだろうか。
※クアトロは本日火曜日と明日水曜日連休させていただきます。