テレビのバラエティに「人生最高レストラン」がある。
そのオープニングには、「あなたが普段食べているものを教えて欲しい。あなたがどんな人であるか、当ててみせよう」とテレップが流れる。
フランスの有名な政治家であり美食家のブリヤ=サヴァランの著書「美味礼讃」の一説だ。
さらにブリヤ=サヴァランの言葉で「チーズのないデザートは片目を欠いた美人のようなものですね」ともある。
政治家としては、問題発言の主で森さんや麻生さん以上だろう。
それでもブリヤ=サヴァラン氏は、美食のシンボル。
彼の名前を貰った「サヴァラン」と云うケーキも有名だ。
そして、「ブリヤサヴァラン」の名前をつけたチーズは、生クリームを混ぜ込んで乳脂肪75%、トリプルクリームという分類のチーズ。
味わいはクリーミーで濃厚だが、後味は爽やかである。
高脂肪は良くないとされるが、このチーズを口にするとそんなことは、もうどうでもよくなる。
人生最高のチーズかもしれない。
「あなたがクアトロで好みのチーズを教えて欲しい。その中のひとつにブリヤサヴァランがあれば、あおたがどんなにグルメかが解る」かもしれない。
「このチーズにシャンパーニュを合わせないと片目を欠いた美人のようなものですね」などとは、今の時代には不適切にもほどがある。
フランスのロックフォールとイタリアのゴルゴンゾーラとイギリスのブルー・スティルトンは世界三大ブルーと呼ばれる。
さて、ブルー・スティルトンには、ある都市伝説が囁かれている。
ブルー・スティルトンを食べるとその夜にブルーな夢を見ると云う。
ある研究機関がこの件を調べたところ、たしかに約7割の人が悪い夢を見たと答えたと云う。
さて、ブルー・スティルトンと別にホワイト・スティルトンなるものもある。
スティルトンのミルクに青カビを使わないで、フルーツを合わせるのがホワイト・スティルトン。
クアトロにホワイトス・ティルトンのクランベリー&オレンジが入荷。
これが、とても美味しいデザートチーズ。
ブルー・スティルトンと違いホワイト・スティルトンを食べるとハッピーな夢が見られるかもしれない。
デザートワインを合わせるとさらにハッピー。
北海道・十勝の共働学舎から“さくら”というチーズが入荷。
桜の葉に包まれ、桜の花の塩漬けがあしらわれた和菓子のようなチーズ。
“さくら”は、ソフトタイプのチーズで、ほんのりと桜の香りと、優しい甘みと酸味が美味しい。
海外のチーズ・コンテストでも、賞をとっている“さくら”。
共働学舎は、身体や精神に障害を持つ人たちが、共同生活をして、チーズ作りをしている。
そのチーズが海外などで賞を得ることは、とても意義があること。
心のこもった美味しいチーズ“さくら”に、ロゼワインを合わせてみる。
春の先取りをクアトロでいかがだろう。
※クアトロは、今日と明日連休させていただきます。
コートドールは、フランス・ブルゴーニュのロマネ・コンティなどの高級ワインの産地が並ぶ地域。
コートドールは、フランス語で黄金の丘と云う意味で、秋に広大なブドウ畑が金色に埋め尽くされることからの地名。
クアトロに新登場のウォッシュ・タイプのチーズ“コートドール”は、その見た目がいかにもコートドール。
このチーズは、クアトロでも人気の濃厚なクリームの味わいが特色の“ブリヤサヴァラン”を作る会社のもの。
“ブリヤサヴァラン”同様に濃厚なクリームの味わいは、コートドールの新たな名産チーズになりそうだ。
クアトロのコートドールのワイン“ピュリニー・モンラッシェ”や“ムルソー”を、ちょっと贅沢にこのチーズを合わせてみましょうか。
※クアトロは、明日水曜日とあさって木曜日、連休させていただきます。
フランス・ブルゴーニュで作る山羊乳のチーズ「シャロレ」が入荷。
円筒形の固いチーズ。
山羊乳のチーズは、柔らかいものが多いが、このチーズはぎゅっとミルクがしまって固く重い。
味わいも、熟成が進み旨みが濃縮されコクの強い味わい。
もともと、ブルゴーニュの貧乏な農家が、牛を飼えない代わりに山羊乳で作った保存食。
ほどよい酸味とヘーゼルナッツやアーモンドを思わせるコクのある風味は、辛口のしっかりとした味わいの白ワインに合いそうだ。
クアトロならば、樽熟のシャルドネや吟醸酒に合わせてみたい。