駿河湾で育ったトリガイは、春が旬である。殻を外して身を引き出してやると貝の黒い足の部分は確かに鳥のくちばしの形をしている。鮨屋へ行くとすでにむき身になったものをよく見かけるが、殻から外してやったばかりの物の方が旨いだろうことは、容易に想像できる。さて、むき身にしたトリガイを軽く炙ってみる。そこにレモンかカボスでも絞って塩を軽く振って口に入れる。もちろんショウユでいただいても良い。さらに、キリッと酸が爽やかな白ワインがあったとしたらどうだろう。そう、至福の時が訪れるのだ。
業務上知り得た情報は、その業務上で使用しなくてはならない。たとえば、このトリガイの炙りと白ワインをクアトロの父がひとりでこっそりと味わうとインサイダー取引と認定されてしまうのだ。クアトロの父は仕方なく、いや公明正大に、トリガイの炙りと白ワインをクアトロの営業でお奨めするのだ。
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