一年を通して出回るキンメ鯛だが、寒い時期が特に美味しい。そのキンメ鯛は、名前の通り大きく澄んだ瞳が愛くるしい魚である。しかし、その容姿とは裏腹に、その刺身は白身に脂が溶け込みとても力強い味わい。キンメ鯛と云えば伊豆産が有名だ。緊急事態宣言がなければ、このまだ寒い季節に伊豆の温泉に浸り、湯上りに人肌の酒とキンメ鯛でもあれば極楽であろう。しかし銚子産のキンメ鯛は伊豆産以上に美味しいとされている。伊豆の温泉まで出かけなくとも、クアトロの近くの立ち寄りの湯か、自宅のフロにでも浸ってから、クアトロで気の利いたワインと“外房つりきんめ鯛”を楽しもう。かなり極楽な気分を味わえるものである。
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