今日は「四種チーズのタリアテッレ」を食べたつもりになろう。
四種チーズはイタリア語でクアトロ・フォルマッジと云う。
クアトロ・フォルマッジでは解りづらいということでクアトロでは、四種チーズという名前になっている。
四種類のタイプの違うチーズをクリームソースに溶かし、麺職人クアトロの父が作る手打ちパスタに絡め、仕上げに粗挽きの黒胡椒がかけられる。
このパスタが運ばれてきたら、まず平打ち麺・タリアテッレをフォークに巻き付ける。
麺は、三回ほどフォークをクルクルとやると丁度フォークに巻き付く長さになっている。
口に持って行くと、胡椒の香りとミルキーな香りが鼻孔を刺激する。
そして、パスタをほおばる。
四種類のチーズのもたらす複雑で濃縮な旨味が口の中に広がる。
生めん独特のデンプンの旨味・甘みも追い打ちをかけてくる。
手打ち麺のモチモチっとした食感もたまらない。
食道をパスタが通過したころ、今度は豊かな余韻が訪れる。
この余韻こそが、このパスタの醍醐味であろう。
余韻を楽しみつつも、またフォークにタリアテッレを巻き付ける。
そうこうして食べ終わる。
ふーっと満足なため息をつく。
※本日のディナーは都合によりお休みさせていただきます。