ドアの向こう

日々のメモ書き 

琵琶の音色

2005-05-28 | こころ模様
 昨晩のこと…

 さそわれて筑前琵琶を聞きにいく。語り上原まり。
 最前列の席は申し分ない。ほとんど中央、ひとりじめの気分だ。
 あかね色のあでやかな着物。刺繍も柄もはっきりみえる。壇ノ浦の段になるとあわい水色と白の絞り、波間に鳥の衣装に変わった。

  <演目> ・祇園精舎・平家栄華・南都炎上・入道死去・壇ノ浦 
 
 むかし暗唱した平家物語。最初だけは覚えている。

 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
 
 うつくしい語り、琵琶の音に酔った。目をつぶれば想像もふくらむ。絵巻がうかぶ。
  大河ドラマの真っ最中である。
 楽器の説明は柔らかいソプラノで、語りになると、トーンは琵琶の音色に調和した。

 820年前の風に吹かれた。人の世のはかなさ… 
 友達のワイン色のおしゃれが際だつゆうべ。
   日々を大切にいきたい。
  
コメント (1)
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