ドアの向こう

日々のメモ書き 

琵琶湖へ 伊吹山

2007-07-22 | 道すがら
     オオバギボウシ

  伊吹山  7月17日(火)
  岐阜羽島からバスに乗りかえ、山に向かう。 途中から雨。(標高1377メートル、日本武尊が山の神との戦いに敗れ傷を負った地。 源氏物語(関屋の巻にも出てくる)との予備知識。

 靄がかかってほとんど見えない。対向車があっても直前でやっと気づくくらいだ。不安になる。 それでも山につくころ雨があがった。 「奇跡的に」 を連発し、 ガイドが気勢をあげる。 旅の初日、 初めて出会うひとも こころをほぐした。

               

 霧のなかで高山植物が顔をのぞかせる、ニッコウキスゲ、 ミヤマコアザミ、 ハクサンフウロが微笑む。 赤まんまのようなイブキトラノオ。 カラスノエンドウによく似たクサフジの薄い藤色。 ホタルブクロの紫、白など。 古代人が繊維にしたと読んだ気がするアカソの群生。 シモツケソウ、 ヤマアジサイ。 黄色の小花が塔のようなメタカラコウ


 圧倒するグリーンの中で、 どれも落ちついた色を奏でている。 

    

  ミヤマトウキにも惹かれた。 ひときわ高く、乳白の花火か、それともレースの傘といったところで、 たくさん掲げていた。 香りがするのだろうか、 蕾には昆虫が群がっている。 写真は おなじ花だろうか。 蕾だと思うが ようすがおかしい…

  けむる緑と小さな花が彩なす山、 草木染めの布そのものだった。 やさしい色の濃淡が、 心から出迎えてくれている。  志村ふくみさんの 「伊吹の刈安」 は、 いまの時季どんな姿だろう。 すでに穂は出ているのだろうか。 すすきに似て、地味な細い線だ。 刈安で染め、 藍をかけると緑が生まれるという。 探したかった。  
  かくとだにえやはいぶきのさしも草 さしも知らじな燃ゆる思ひを  後拾遺集  藤原実方

 西側遊歩道より山頂へ、 山小屋も日本武尊像もよく見ないで降りた。 所要1時間余り。 霧につつまれ何も見えない。 琵琶湖は どこに…
 晴れていれば こんな具合。 詳しいサイトへご案内します。  

コメント (2)
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