ドアの向こう

日々のメモ書き 

クロスオーバー

2009-03-11 | こころ模様

  誘われてコンサートに行った。

  東京文化会館クロスオーバーコンサート  TANIMURA CLASSIC
          ~昴からマカリイへ~ 谷村新司 with 大友直人&千住 明

  1961年開館。 クラシックの殿堂、オペラの聖地。 それまでクラシックのみ。
  日本一音響のよい東京文化会館で 谷村新司が歌う。

  指揮 大友直人  演奏 東京都交響楽団  編曲 千住 明ほか5名の編曲家

      

  聴きなれたポップスが、 シンフォニックな響きにうまくマッチする。 混じり合って 新たな音楽になっていた。 以前から、ポップスも好きだけれど、 大音響といいたいほどの演奏には辟易してきた。 度を超せば騒音、 私は耳が遠くないもの、 しっとり聞かせてもらいたい… そう思って不満だった。 歌詞は楽器に掻き消されよく聞こえない。 詩のことばを、 もっと知りたいと思っていた。

  
  きょうは違った。 リズム楽器がない。 やわらかな快い調べに包まれて、歌声と演奏が掛け合う。 やがて混じり合い、 よい香りのするリズムがホールに流れてきた。 清々しく 力づよく、 甘く、 感傷的に、のびやかに スケール大きく…etc. イメージを追い、 ピアノや弦楽器のハーモニーに酔う。 アリアの熱唱がつづいた。

   「昴」 「群青」 「いい日旅立ち」 「マカリイ(新曲)」  「サライ」  「朱音」
       ブラームス作曲交響曲第3番第3楽章、 作詞(谷村新司) 「Maria」(新曲)
   「夢人~ユメジン~」 青学初等部 聖歌隊 トランペット鼓隊   
           14曲

  ポップス(アドリブ的な部分が多い)をクラシックに置きかえることの難しさ。 つまり オーケストラ演奏用の編曲が必要。 3拍子を、4拍子に変換する苦心の編曲である。 各楽器ごとの譜面起こしなど  千住さんのお話。 
 そのうえで聴くと、楽しさも魅力も増した。 異文化交流のようなステージは、 クロスオーバーしてみごとな味付けになった。 スパイスもきいて、 シンフォニーはとても心地よかった。 (写真 hpより)

                    -☆-

  夕食のため途中下車、 夜の街に イルミネーションが瞬いている。

  ここにもクロスオーバーがある。  味方同士、 互いに逆方向に走りながら交差したり。 ドリブルしながらボールを繋いだり、 敵のマークをふりきったり。 動きは複雑に絡み合って、 熱戦が生まれるのだ。 和声や転調もあり、 さながら コートに描く音符のようである。

  

コメント
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