ドアの向こう

日々のメモ書き 

晩秋の風情

2010-11-25 | こころ模様

   近場でも今はもみじが見ごろ。 森や林の名もしらぬ雑木も草も、 紅葉、黄葉の彩りで歓声を上げてむかえてくれる。 車は桜紅葉を追うように土手をしばらく走った。 やがて並木が途切れ

  秋の野のおしなべたるをかしさは、薄こそあれ… (枕草子)

 
畑中の薄は老いて 白いゆらゆら髪で立っている。


 



  きのうの午後、 母の見舞いに行った。 
  ノートに体調のこと、 連絡事項などみなが残していて 
  きょうの会話も記録しておく。

  「わたし いくつだっけ…」 (105歳)
  「へぇ、ずいぶん長生きねぇ  運命だね…」 
  
   「山茶花は品のよい花ね」 (家の庭に咲いてる花は)  
      
 夫婦とも自分の将来をかさねてみている。

             -☆-

   初冬(ハツフユ)や竹伐る山の鉈(ナタ)の音   漱石
   初冬や庭木にかわく藁の音          犀星

  遠く近く  音がする
   冷気が澄んで冴えている  
    乾いたこえは風に運ばれ 
    小犬の耳に


      

飼い主さんはワンちゃんをこちらに向けてくれたけど自然なこれが一番よかった

   
  水面に魚のはねる音  水浴びの鴨  噴水の飛沫 
   みつめる若い瞳…
    犬の背中に 赤い木の葉のしぐれ降る

 

 


  

 

コメント (2)
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