想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

日暮れまで

2009-10-13 13:00:00 | Weblog
あっ飛んだ!



赤い木の実を食べた君は、黄緑色の羽に被われていたね。
一瞬に羽ばたいて、木の葉のあいだをすりぬけて行ってしまった。

木の下で、待っている。
首が痛くなるほど、待っている。
見上げていたら、木の葉が君の黄緑の小さなからだに見えてきた。
思うと、形になって現れるらしい。
そんなことで遊んでいると、日が暮れてきた。

トーキョーのビジネスノヒトだった頃、日暮れを忘れていた。
ピンポーンという合図、どこかの屋上で鳴いている犬、
定時を知らされるだけで、そのころ日暮れはなかった。
キーボードかケータイか、どちらにも触れていないとき、ようやく眠りにつく。
日暮れのない日々に、だから朝もなく光の意味を知らなかった。
生きるのはつまらんと顔に書いて毎日でかけた。

光が目の前にあふれているのを知った日が、誕生日。




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美しいほうへ

2009-10-13 00:33:28 | Weblog
むりやり、咲いている気がする。



ううん、見てもらえてうれしいから。



咲いていれば、あなたが笑ってくれるから。
むりやりじゃないよ。

今年のバラ、ほんとうにもう最後。
美しいほうへ、行きたいと思う。
ずっと、生きているあいだいつも。
終わりのときまで。

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