想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

紅く黄色くなってます

2009-10-25 16:31:01 | Weblog
秋がペタと張り付いたみたいに、切り取って貼ったみたいに
あります。

雑木に囲まれたここだけ、ポッと明るく紅く、黄色くなって
秋の様相をみせているのです。

周囲の木々も色づいて葉を落としはじめているのですが、
美しいというにはちょっと遠く、森のなかなのに生活じみて
いるのです。きっと誰も振り返らないだろう姿と色。
誰かがそこに足を踏み入れ、ああ、この樹は…と声をだし
そして毎日見上げ、樹皮に触れ、問わず語りを樹の下でする。
すると樹々は秋になり、装いに力が入り、ペタと絵を貼った
ように鮮やかに、切り取ったカレンダーの写真のように明るい
色彩を放ってくれるのかもしれないけれど。

浮き上がったように、ここだけ芝居じみて美しい。
なんだか、黙ってみていないで、敷物でも広げてすこし
宴でもやらねばすまないような、そういうことになっています。
生活のくたびれた気配が、すこしもありません。
人がいるのに、いないような。
いや、人がいて、そこで喜んでいるからでしょうか。
犬は年中変わりないようですが。
コメント
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