現在・諏訪湖は朝晩零下の日もあるものの
日中は大分気温が上昇して春めいてきました
諏訪湖の神事・御神渡りを司る八剣(やつるぎ)神社では
20日に今季の結果を神前に報告する注進報告祭りが行われ
暖冬傾向で諏訪湖の結氷は見られたものの
御神渡りは昨年に続き2季連続で出現せず明けの海となった事を
神前に報告したと地元紙が伝えました
最近では1998年と2004年に御神渡りが観測されています
2004年の御神渡りの様子は私も何日かにわたって
諏訪湖周辺の模様等を交えて違った角度からもアップしています
下の写真の八剣神社の総代・役員の方々がたき上げているのは
御神渡り拝観当日 肩からかけて使う予定だった〆縄だそうですヨ
御神渡りとは諏訪湖が全面結氷して数日間にわたり昼夜の寒暖の差で
氷結した氷が膨張・収縮を繰り返す事で湖上に氷のせり上がりが出来きる現象です
氷結した諏訪湖上には幾通りかのせり上がりが出現しますが
古くから諏訪湖を挟んで南北に安置されている上社の男神が
このせり上がった氷の道を渡って下社の女神のもとに通ったとされてきました
この御神渡りは貴重な気象現象である事は言う迄もなく
長年に渡って湖上に出来たその年の氷道で その年々の作物の出来・不出来や
世相なども占われてきました
諏訪湖の代表的な冬の風物詩である御神渡の明けの海宣言がなされたと言う事は
これからは諏訪地方も春を迎えると言う事にほかなりません
長野日報に掲載された写真