1週間が慌しく過ぎて、平穏な日曜日の朝を迎えました。あいにく天候は小雨。それでも、ゆったりとした時間を楽しめる休日は、さまざまな人間関係のなかを浮遊しながら生きる私にとって、何ものにも代えがたい貴重な一日です。今朝は、久しぶりにCDを聴きました。「アヴェ・マリア(聖なるアリアと合唱曲集)」。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」、ヘンデルの「涙の流れるままに」、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」....。そうそう、今週は、国に申請していた大きな事業提案が採択されたという嬉しいニュースがありました。他愛ない社内ポリティックスに振り回され大切な時間を奪われたこともありました。悲喜こもごもの一週間を振り返ります。
ところで前回紹介した相馬御風の本、実は先週も、眠りにつく前の僅かな時間、ぱらぱらとめくっていました。大正の半ば、東京から故郷の新潟糸魚川に転居して以後、当時の「現代社会」を少し距離を置いて眺めた氏の思いが綴られていました。都会と田舎。人間の生き方。今日ほど心が荒れた時代はないだろうと思っていたのですが、当時は当時なりに、似たような状況にあったのだと思ったものです。
そんな彼の著書も、戦時下になると少し趣きが変わってきます。「郷土人生読本」には、非常時局編と題して、いわゆる支那事変の意義を説く論調に変わってくる。人を愛し、田舎を愛し、自然と人間を考えた抒情歌人・詩人・自然主義評論家が、ごく自然にそういう思いに至ったのであれば、私にとっては非常に重たいテーマになります。このところ、教育基本法の改正をめぐって議論が浮上しつつありますが、「国を愛する心」を素直に表現できないでいる背景に、ひょっとしたらこうした複雑な事情があるのかもしれません。
でも、難しい検証、議論は別にして、わたしは、相馬御風の「心」を素直に受け止めたいと思います。いろいろ調べていて、少し驚いたことがあります。♪春よ来い 早く来い あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒の じょじょはいて おんもへ出たいと待っている♪。そう、彼は「春よこい」を作詞しました。ちなみに作曲したのは「浜千鳥」「叱られて」「靴が鳴る」を作曲した弘田龍太郎氏でした。「カチューシャの唄」を作詞したのも相馬御風でした。「シャボン玉」「てるてる坊主」「肩たたき」「兎のダンス」などを作曲した中山晋平氏が作曲を担当しました。古き良き日本の「こころ」は大事にしたい。大切にすべきものとそうではないものを詳らかにしたうえで、時代を見つめる新しい視点を得たい。それが、相対的に宗教意識の希薄な私たちにとっての戦争責任の取り方なのだろうと、最近、そんなことを考え始めました。
ところで、きょうは午後、家族と一緒に京都・知恩院にお参りです。お彼岸に行けなかったからですが、久しぶりの京都散策です。少し早い連休気分かも(^^♪
ところで前回紹介した相馬御風の本、実は先週も、眠りにつく前の僅かな時間、ぱらぱらとめくっていました。大正の半ば、東京から故郷の新潟糸魚川に転居して以後、当時の「現代社会」を少し距離を置いて眺めた氏の思いが綴られていました。都会と田舎。人間の生き方。今日ほど心が荒れた時代はないだろうと思っていたのですが、当時は当時なりに、似たような状況にあったのだと思ったものです。
そんな彼の著書も、戦時下になると少し趣きが変わってきます。「郷土人生読本」には、非常時局編と題して、いわゆる支那事変の意義を説く論調に変わってくる。人を愛し、田舎を愛し、自然と人間を考えた抒情歌人・詩人・自然主義評論家が、ごく自然にそういう思いに至ったのであれば、私にとっては非常に重たいテーマになります。このところ、教育基本法の改正をめぐって議論が浮上しつつありますが、「国を愛する心」を素直に表現できないでいる背景に、ひょっとしたらこうした複雑な事情があるのかもしれません。
でも、難しい検証、議論は別にして、わたしは、相馬御風の「心」を素直に受け止めたいと思います。いろいろ調べていて、少し驚いたことがあります。♪春よ来い 早く来い あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒の じょじょはいて おんもへ出たいと待っている♪。そう、彼は「春よこい」を作詞しました。ちなみに作曲したのは「浜千鳥」「叱られて」「靴が鳴る」を作曲した弘田龍太郎氏でした。「カチューシャの唄」を作詞したのも相馬御風でした。「シャボン玉」「てるてる坊主」「肩たたき」「兎のダンス」などを作曲した中山晋平氏が作曲を担当しました。古き良き日本の「こころ」は大事にしたい。大切にすべきものとそうではないものを詳らかにしたうえで、時代を見つめる新しい視点を得たい。それが、相対的に宗教意識の希薄な私たちにとっての戦争責任の取り方なのだろうと、最近、そんなことを考え始めました。
ところで、きょうは午後、家族と一緒に京都・知恩院にお参りです。お彼岸に行けなかったからですが、久しぶりの京都散策です。少し早い連休気分かも(^^♪