心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

若葉が眩しい春の風景

2010-05-02 14:06:16 | Weblog
 4月に入ってぐずついていたお天気もどこへやら。ゴールデンウィークに入って連日気持ちの良い快晴が続いています。そんな29日の祝日は、大阪城の横にあるNHK大阪ホールで開かれた夏川りみさんのコンサート(デビュー10周年「歌さがしの旅」)にでかけました。実はこのチケット、昨年のクリスマスの日の家内へのプレゼントだったのですが、1月16日の公演が夏川さんの体調すぐれず延期されていました。たっぷり2時間30分、聴く者の心に迫る夏川さんの歌に満場の聴衆が酔いしれました。といっても、私が知っている曲は「涙そうそう」、あとはアンドレア・ボチェッリとスペイン語でデュエットした「ソモス・ノビオス~愛の夢」ぐらいでしょうか。でも、沖縄の心をしっかり受けとめることはできました。その夏川さんは妊娠7カ月目、8月には男児ご出産の予定だそうです。7月まではコンサートが続くようですが、歌手家業もなかなか大変です。
 さて、この日はコンサートの前に天満橋のジュンク堂書店に立ち寄りました。大川沿いの窓辺のデスクを専有して、夫婦でいろいろ本を持ってきては椅子に座ってぱらぱら眺める、そんな贅沢な時間を過ごしました。選書中、雑誌「一個人」の頁を何気なくめくっていると、なんと先週紹介した「青のバラ」の写真が載っていました。親しい知人にお会いしたような妙な気分になりましたが、その日もうひとつの出会いが。生物のコーナーで探していた福岡伸一先生の「動的平衡」を開いてびっくり。頁をめくると「青い薔薇~はしがきにかえて」が目に飛び込んできました。先生から「ぜひ読んでみてください」と言われたような気がして、5月連休の課題図書に選定させていただきました。

 こうして始まった5月の連休ですが、あいにく3日と4日は職場に顔を出す予定のため、実質的には1日と2日の連休で私のゴールデンウィークはお終いです。そんなわけで、昨日から我が家には孫君がお泊りにやってきています。その孫君を連れて昨日は京都市動物園にでかけました。ゾウさん、ライオンさん、キリンさんと言うのかと思いきや、入園して孫君は開口一番「ブタさんはどこ?」と。幼児の発想の意外性を楽しみました。園内をいろいろ見て回ったあと、やっと「こぶたさん」(イノブタ?)を見つけて、とりあえずお祖父さんの面目を保った次第です。



 動物園を出て琵琶湖疎水記念館のあたりを散策していたら、疏水に岡崎桜回廊「十石舟めぐり」の乗船場がありました。3月下旬から5月5日までの限定運行のようでしたので、物珍しさも手伝いみんなで乗船しました。およそ25分程度の船旅ですが、ふだんとは違う視点から岡崎界隈を眺めることができました。孫君も救命具を着けての初めての船旅となりました。そのあと、京都国立近代美術館1階のカフェに立ち寄り、疏水べりのオープンテラスで小休止しました。そこでは、今夏、お隣の京都市美術館でボストン美術館展が開催されることを知りました。ボストンといえば、福岡先生がハーバード大学時代に滞在されたところでもあります。今夏の予定に加えておきました。

 この日は、もうひとつ意外な出会いがありました。若葉が眩しい春の岡崎界隈を散策しながら、京都会館の真向かいにある京都市勧業館(みやこめっせ)の前を通りかかると、「春の古書大即売会」をやっているではありませんか。開催初日とあって、多くの方々が吸い込まれるように会場に流れていました。こうなると、通りすぎるわけにはいきません。30分ほど自由時間をいただいて、広い会場内をうろうろ。時間をかけて独りでじっくり見て回りたい欲求にかられながら、とりあえず会場の雰囲気を味わい何冊かの本を求めました。
 そして2日目の今日は、ややお疲れ気味のため、近所の公園に出かけてボール投げに興じましたが、なんともささやかな5月の連休を過ごしております。そして孫君のお昼寝の合間をぬってのブログ更新となりました。

写真説明
上段:大阪天満橋の7階から春の大川を望む
中段:京都市動物園
下段:岡崎桜回廊「十石舟めぐり」2点
おまけ:春の古書大即売会の会場

※「青いバラ」にご関心の方は、以下のサイトをご覧ください。http://www.suntory.co.jp/company/research/hightech/blue-rose/index.html
コメント