長男君の第2子にご挨拶をするため、この土日連休を利用して上京してきました。一家とは1年半ぶりの再会でしたが、東京に転勤になって、盛岡に出張中にはあの大震災に遭遇し、また連日連夜の仕事に追われるなかで、第2子の誕生を迎えた様子でした。さぞ奥さんもたいへんだったことでしょう。今は、新しい生活にも慣れたようで、孫娘も私を近所の児童センターに誘い、楽しそうに遊んでいました。
ところで、今回は格安航空券を使っての上京でしたが、機上から眺める景色はいつ見ても人の心を敬虔なものにします。地上から高く聳える山並みを眺めるのではなく、すでに機上から山並みと雲を見降ろし、なおかつ、青く輝く天空を遠くに眺めることになります。人は死んだら天に昇っていくと良く言われますが、そうであるならば、機上はまさに人を天に誘うもの?なんてことを思ってみても、この広大な宇宙のなかの、それはちっぽけな存在でしかないことを改めて実感する、そんな思いに耽ることになります。
かのグレン・グールドは、飛行機が大嫌いだったようで、一度だけヨーロッパ、ロシアなどにでかけたことがあるようですが、その後は全く海外に足を伸ばしていません。あれだけ日本でも脚光を浴びたピアニストなのに、一度も来日したことはない。しかし晩年、夏目漱石の「草枕」をベッドの横に置いておくほどに読みこんだことは、よく知られています。
かつてプロペラ機が全盛であった頃は、確かに、恐怖感のようなものがありました。グールドもそうだったのだと思います。でも、ジェット機に変わってから、機内が非常に安定して静かです。新幹線など比べようもありません。グールドが今に生きていたら、世界中を飛び回っていたのではないでしょうか。
ともあれ、新しく生を受けた孫君が大人になった頃、この地球上はどのように変わっていることやら。いやいや、変えていくのは、まさに孫君たちの行動如何ということなのでしょう。その頃には、私は天空から人の営みを眺めているのでしょうよ。きっと。
【写真説明】
上段:機上の眺め。大阪伊丹空港を飛び立って15分ほど経った頃。
下段:孫君の小さな手の平に「おじいちゃんだよ」と指しだして握手。にこりと笑ってくれました。
ところで、今回は格安航空券を使っての上京でしたが、機上から眺める景色はいつ見ても人の心を敬虔なものにします。地上から高く聳える山並みを眺めるのではなく、すでに機上から山並みと雲を見降ろし、なおかつ、青く輝く天空を遠くに眺めることになります。人は死んだら天に昇っていくと良く言われますが、そうであるならば、機上はまさに人を天に誘うもの?なんてことを思ってみても、この広大な宇宙のなかの、それはちっぽけな存在でしかないことを改めて実感する、そんな思いに耽ることになります。
かのグレン・グールドは、飛行機が大嫌いだったようで、一度だけヨーロッパ、ロシアなどにでかけたことがあるようですが、その後は全く海外に足を伸ばしていません。あれだけ日本でも脚光を浴びたピアニストなのに、一度も来日したことはない。しかし晩年、夏目漱石の「草枕」をベッドの横に置いておくほどに読みこんだことは、よく知られています。
かつてプロペラ機が全盛であった頃は、確かに、恐怖感のようなものがありました。グールドもそうだったのだと思います。でも、ジェット機に変わってから、機内が非常に安定して静かです。新幹線など比べようもありません。グールドが今に生きていたら、世界中を飛び回っていたのではないでしょうか。
ともあれ、新しく生を受けた孫君が大人になった頃、この地球上はどのように変わっていることやら。いやいや、変えていくのは、まさに孫君たちの行動如何ということなのでしょう。その頃には、私は天空から人の営みを眺めているのでしょうよ。きっと。
【写真説明】
上段:機上の眺め。大阪伊丹空港を飛び立って15分ほど経った頃。
下段:孫君の小さな手の平に「おじいちゃんだよ」と指しだして握手。にこりと笑ってくれました。