11月6日、日曜日、曇り。きょうは久しぶりに4歳になったばかりの孫君がやってきます。今週末に家内と長女と孫君の3人が東京にでかける予定で、その打合せのようです。横浜の社員寮で暮らしていた次男君が、入社5年を経過するので寮を出ることになり、先日引っ越しをしたばかり。なので、新居の様子を見に行くというのが大義名分です。でも、少し足を伸ばして長男宅にもおじゃまするのだとか。来春第2子を出産予定の長女にしてみれば、今でなければ当分遠出ができないという思いがあるのかもしれません。まあ、羽根を伸ばしてくればいい。
ところで、きのうの土曜日、堂島川から中之島界隈を振り返ると、大阪のシンボルの建物群が小雨まじりの中にひっそりと佇んで見えました。さっそく鞄の中からデジカメを取り出してパチリ。写真左が中央公会堂、そのお隣が今話題の大阪市役所、そして右側のビルの向こうに高く聳える工事中の建物が、いま急ピッチで建築が進む大阪フェスティバルホールです。この中之島一帯は、私が大好きな場所でもあります。暦の上では8日が立冬、大阪もこれから徐々に寒い季節を迎えます。
所用を済ませると、遠回りをして堂島地下のWALTYさんを覗いて帰りました。手にしたのは「北の調べ~フィンランド・ピアノ名曲集」、演奏は舘野泉さんです。脳梗塞になる前の1991年の録音でした。「解説を読まれる前に、作曲家や作品にとらわれることなく、スピーカーから流れる音楽にただ耳を傾けてみてください」とあります。長椅子に横たわって、そう、何も考えずに、目を閉じて.........。ここ2週間にわたって土日が潰れて、少しお疲れが溜まっていたようです。静かにお眠りの世界に迷い込んでしまいました。いや、それほどに素敵な演奏でした。このCDは、シベリウス、メリカント、メラルティン、パルムグレン、クーラ、カスキ、マデトヤ、ハンニカイネン、リンコといったフィンランドの作曲家のピアノ小品集です。ある本に、舘野さんを「ピアノの詩人」と形容する表現がありましたが、このCDを聴いていると、なんとなく判るような気がします。
先日、チケットぴあで舘野さんのコンサート情報を見つけました。長男のヤンネ舘野さん(vl)、愛弟子の平原あゆみさん(p)らとの共演で、大阪は年明けの2月です。さっそく申し込みました。席は前列の2列目、楽しみです。
そうそう、話は変わりますが、先週出張明けの3日、急に家内のお供で京都府南丹市美山に出かけることになりました。いつも一人にさせているので、殊勝にも最近はできるだけご提案には沿うようにしていますが、京丹後の野山を幾度となく通り過ぎたところにあった「かやぶきの里」(重要伝統的建造物保存地区)は、私の心を十分に癒してくれました。こんな素晴らしい風景のなかで、陶器や染め物などに精を出している方がいらっしゃる。赤く実った柿、畔に咲く草花、真っ黄色に染まった木の葉、収穫の終わったあとの田圃、かやぶきの中の温かい生活空間、....。ゆっくりと村の中を散策させていただきました。
時代の流れとは言え、アスファルトの上しか歩くことのない今の子供たちは、ほんとうに可哀そうです。堅く乾いた地面、砂埃、雨に濡れた地面、雨で泥々になってしまった道、そこに人の足跡が残る道、地面はその時々の状況に応じていろいろな表情を見せます。いくらデジタル映像で見ることができたとしても、自分の足の裏で実感、体感しなければ、地面を本当に理解することはできない。
不易流行。大切にしたいものと、時の流れによって自ら変化していかなければならないもの。その見定めが難しい、そんな時代になってきたのかもしれません。それを判断する「ひと」の在り様が問われています。
ところで、きのうの土曜日、堂島川から中之島界隈を振り返ると、大阪のシンボルの建物群が小雨まじりの中にひっそりと佇んで見えました。さっそく鞄の中からデジカメを取り出してパチリ。写真左が中央公会堂、そのお隣が今話題の大阪市役所、そして右側のビルの向こうに高く聳える工事中の建物が、いま急ピッチで建築が進む大阪フェスティバルホールです。この中之島一帯は、私が大好きな場所でもあります。暦の上では8日が立冬、大阪もこれから徐々に寒い季節を迎えます。
所用を済ませると、遠回りをして堂島地下のWALTYさんを覗いて帰りました。手にしたのは「北の調べ~フィンランド・ピアノ名曲集」、演奏は舘野泉さんです。脳梗塞になる前の1991年の録音でした。「解説を読まれる前に、作曲家や作品にとらわれることなく、スピーカーから流れる音楽にただ耳を傾けてみてください」とあります。長椅子に横たわって、そう、何も考えずに、目を閉じて.........。ここ2週間にわたって土日が潰れて、少しお疲れが溜まっていたようです。静かにお眠りの世界に迷い込んでしまいました。いや、それほどに素敵な演奏でした。このCDは、シベリウス、メリカント、メラルティン、パルムグレン、クーラ、カスキ、マデトヤ、ハンニカイネン、リンコといったフィンランドの作曲家のピアノ小品集です。ある本に、舘野さんを「ピアノの詩人」と形容する表現がありましたが、このCDを聴いていると、なんとなく判るような気がします。
先日、チケットぴあで舘野さんのコンサート情報を見つけました。長男のヤンネ舘野さん(vl)、愛弟子の平原あゆみさん(p)らとの共演で、大阪は年明けの2月です。さっそく申し込みました。席は前列の2列目、楽しみです。
そうそう、話は変わりますが、先週出張明けの3日、急に家内のお供で京都府南丹市美山に出かけることになりました。いつも一人にさせているので、殊勝にも最近はできるだけご提案には沿うようにしていますが、京丹後の野山を幾度となく通り過ぎたところにあった「かやぶきの里」(重要伝統的建造物保存地区)は、私の心を十分に癒してくれました。こんな素晴らしい風景のなかで、陶器や染め物などに精を出している方がいらっしゃる。赤く実った柿、畔に咲く草花、真っ黄色に染まった木の葉、収穫の終わったあとの田圃、かやぶきの中の温かい生活空間、....。ゆっくりと村の中を散策させていただきました。
時代の流れとは言え、アスファルトの上しか歩くことのない今の子供たちは、ほんとうに可哀そうです。堅く乾いた地面、砂埃、雨に濡れた地面、雨で泥々になってしまった道、そこに人の足跡が残る道、地面はその時々の状況に応じていろいろな表情を見せます。いくらデジタル映像で見ることができたとしても、自分の足の裏で実感、体感しなければ、地面を本当に理解することはできない。
不易流行。大切にしたいものと、時の流れによって自ら変化していかなければならないもの。その見定めが難しい、そんな時代になってきたのかもしれません。それを判断する「ひと」の在り様が問われています。