心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

グレン・グールド没30年、CD生誕30年

2012-05-13 09:52:31 | Weblog
今夏の電力不足がささやかれていますが、5月も半ばだというのに肌寒い日が続きます。でもきょうは快晴の朝を迎えました。どこからとなくウグイスの声が聞こえてきます。なんだか心が躍ります。

 我が家の庭では、いま、檸檬や酢橘の花が咲き、ピラカンサの花が咲き、白い花ばかりかと思っていたら庭の片隅に紫紅の花をつけたシランがひっそりと佇んでいます。どこからともなくミツバチがやってきて、あっちにとまったり、こっちにとまったり。なんと楽しい風景であることか。


 そんな朝は、シュワルツコップの「モーツアルト・アリア集」がお似合いかもしれません。「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「イドメネオ」から9曲のアリアが収録されています。「とうとう嬉しい時が来た~恋人と、早くここへ」「楽しい思い出はどこへ」などなど。
               
 そうそう、ネットで注文していたMCカートリッジ用の昇圧トランスが届きました。出力電力を上げてアンプのMMカートリッジ接続端子に繋ぐ装置ですが、これがなかなかの優れモノでした。以前から気になっていた中高音域に深みが増したようで、これまで何度も聴いてきたLPレコードが蘇った、それは素晴らしい音を再現してくれました。やはりアナログの底力を軽視してはいけませんね。
 ある本によれば、トーマス・エジソンが錫箔円筒形蓄音機を発明して135年、SPレコード、LPレコードの時代を経てCDが誕生したのが1982年、そう、グレン・グールドが亡くなった年にCDは生まれたことになります。彼のLPを集め出した頃、彼はCDの誕生と共にこの世を去った。1982年のことです。今年はグールド没30年にあたります。
 そんなこともあって、きのうの土曜休日はゆったりと過ごしました。まずはグレン・グールドのバッハ「ゴールドベルク変奏曲」。彼は生前にこの曲を2回録音していますが、このLPは1981年版です。彼が逝去する1年前の録音です。録音風景を写したDVDもありますが、音楽の世界を越えて彼の世界観を全身で表現しています。
次いで、ロストロポーヴィチのチェロでドヴォルザークの「チェロ協奏曲ロ短調」。夜には、趣きを変えてヘレン・メリル、ビル・エヴァンスのジャズを楽しみました。

 ところで、この春は熱帯魚プラティがたくさん子どもを産んでくれます。昨日は第二弾の出産ラッシュで、水槽の中では、いま30匹近い稚魚が元気に泳ぎ回っています。こんなに育ってどうしよう。そろそろこんな心配もしなければなりません。
それはともかく、来週からおよそ1カ月間、土・日が出張で全部潰れます。適度に息抜きをしながら心の安寧を保つ予定ですが、ブログの更新は不定期になるかも。
 今日はこのあと、愛犬ゴンタの五種混合ワクチン接種のため、動物病院にお出かけです。
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