七十二候に沿って日本の四季の移り変わりを眺めていると、自然と共に生きた昔の人の豊かな感性を思います。2014年も半年を過ぎ、はや第四十五候・白露・末候「玄鳥去(つばめさる)」。秋と入れ替わりに燕が南の国に帰っていく意味なんだそうです。最近は滅多に燕に遭遇しませんが、なんとなく日本の原風景が浮んできます。
そんなことを思いながら、愛犬ゴンタ爺さんと早朝のお散歩にでかけると、丘の上から眺める街並みも秋の趣です。近所の公園では彼岸花が満開です。今年はどういうわけか白い花ばかりが目立ちます。23日の秋分の日には、久しぶりに京都・知恩院にお参りです。ついでに、京都国立近代美術館で開催中の「ホイッスラー展」を覗いてみようと思っています。
それはそうと、一昨日から世間では新製品iPhone6のことが話題になっていて、発売日の何日も前から店の前に行列ができたようです。何がどう変わったのか私にはよく判らないのですが、機能がさらにアップしたんだろうと思います。でも、私たちは多機能な電子機器のどれほどを使いこなしているんでしょうか。
先日、甥の薦めもあって7インチのタブレット(SIMフリー)を購入しました。ノートPCが重く感じるようになり、12インチのタブレットに変えましたが、もうひとつ使いにく。思案の結果でした。今回は、格安SIMカードを挿入してネット環境を整えました。私の場合、音楽や動画を楽しむわけでもなく、もっぱらメールとネットの簡単なチェック程度ですから、過分のスピード感は不要です。なので、定額データ通信が使い放題の月額480円コースで始めてみることにしました。状況をみてランクアップも想定しますが、今のところ特段の不自由はなし。数千円もかかる通信料っていったい何?ということになってしまいます。
となると、今度はスマートフォンとの付き合い方が気になります。使う機能が限定的なら、ずいぶん高い買い物をしていることになります。ここにきて、真剣にガラケーが欲しくなると言う、世間様とは真逆の方向を向きつつあります。これって、時代に逆行している?老齢化の仕業?企業の商魂の逞しさに右往左往させられています。まあ、もう少し様子をみてみましょう。