心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

ジャネーの法則

2014-12-21 09:29:53 | Weblog

 今朝、ゴンタ爺さんと朝のお散歩を終えると、庭の落ち葉を両手ですくって家の中に入りました。モミジとニシキギとカリンの葉っぱです。それを布の上に散りばめて、パチリ。秋の名残の御裾分けです。
 そうそう、お爺さんとお婆さんの二人暮らしの我が家に、先週からクリスマスの飾り物が鎮座しています。陶芸教室に通うお婆さんが、土を捏ねてヨーロッパ風の小さなお城を作りました。そのお城の中には小さな電灯が付けてあって、夜になると点滅します。写真では見えづらいでしょうが、お城の前には愛犬ゴンタのお人形まで置いてあります。なかなか手の込んだ作品でした。そんな雰囲気に誘われて、お爺さんは昨夜、ネットを駆使して4人の孫たちにクリスマス・プレゼントの品定めでした。
 あと10日もすれば、2014年も幕を閉じます。時の経つのは本当に早いものです。と、そんな話をしていたら、先輩の方から「ジャネーの法則って知ってるかい」と。さっそくウィキペディアで調べてみると、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネが紹介した法則で、主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明したものでした。簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどですが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たるというのです。さもありなん。

 さて、先週も1週間のなんと早かったことか。月曜日は午前中会議、午後は某福祉法人にお邪魔しました。火曜日は終日様々な会議と打ち合わせでしたが、その日の午後、東京から「明日お越しになりませんか」とのお電話。翌日東京に向かいました。その日の夜には忘年会があったので仕事が済むと急ぎ帰阪。木曜日は朝から晩までいろいろ。そして金曜日は会議のあと広島に出かけて夜の宴に出席、最終の新幹線でご帰還でした。さすがに土曜日はお昼前にお目覚めでした。 そんな慌ただしさも今週いっぱいです。週末には年末年始休暇に突入します。そうそう、東京に向かう新幹線車中で、琵琶湖の湖西方面に目をやると、比良山系は雪景色、湖北に進むと箱館山山頂も雪で真っ白でした。スキー客で賑わっているのでしょうか。その山懐に我が家の山小屋があります。雪の中でじっとご主人をお待ちかねなのかもしれませんが、ここ数年、私が出かけることはありません。
 東京は今回も虎ノ門界隈でした。と、林立するビルの一画に神社を見つけました。名前は「虎ノ門 金刀比羅宮」。海上守護、大漁満足、五穀豊穣・殖産興業・招福除災の神として広く庶民に尊信されている神社のようです。この神社が創始された頃は、当然コンクリートの鎮守の杜なんてなかった。だだっ広い関東平野には田畑が広がり、遠くに東京湾を臨む長閑な農村だったのでしょう。
 とりあえず、中央省庁訪問が成功裏に終わりますように、苦しい時の神頼みではありませんが、お賽銭を捧げてお祈りをしました。これが効いたのでしょうか、その日の仕事は極めて順調に進みました。(笑)
 気分をよくして夜7時開始の忘年会に直行しました。美味しいワインをいただきながら、なんとも楽しい時間を過ごしました。

 ジャネーの法則に従えば、これからの数年はあっという間に過ぎていくのでしょう。先日訪ねた老人施設は相当ハイレベルな方々がお住まいのようでしたが、大都会のど真中に佇むビル空間には、なにか馴染めないものを感じました。「虎ノ門 金刀比羅宮」さんはよく辛抱なさっている。さてさて、私にとっての「終の棲家」って一体どこなんでしょうね。

コメント