今週は大学時代のクラブOB会で始まりました。朝の9時に京都地下鉄東西線蹴上駅に集合すると、南禅寺、永観堂を横目に熊野若王子神社をめざします。東山界隈を、私はここ半月の間に三度も歩いたことになりますが、この日の目的は新島襄のお墓参りでした。
シニアには少し嶮しい山道を歩いて30分ほどのところにお墓はあります。OB会としては恒例の行事で、全体会合に先立って有志が向かいます。
樹々の間から京都市街地を一望できる、そんな山の中腹に、新島襄、新島八重、山本覚馬といった方々のお墓があります。前回訪れたときは先輩の牧師さんのお祈りから始まりましたが、今回は高齢のため墓参が適わず、クリスチャンの先輩の先導で賛美歌(祈祷)をみんなで歌いました。ちなみに写真左にあるのが八重さんのお墓です。
この日、大学の教室に集まったのは20名ほど。大半は私より年配の方々でした。女性の先輩諸氏から「○○君」と呼ばれ、なんとなく学生時代のことを思い出します。どんな一生だったんだろう。この1年間の活動報告、会員の近況報告に続いて、各人から3分間スピーチ。人それぞれの歩みを伺いながら、楽しい時間を過ごしました。
その後、場所を伏見桃山に移して懇親会でした。美味しい伏見のお酒に話も弾みました。来年は会津での再会を予定しています。
伏見といえば、学生当時この伏見に姉夫婦が住んでいました。その姉のご主人が先日他界しました。夕刻、危篤の一報が入り、急ぎ西宮の病院に向かいましたが、治療の甲斐なく翌朝亡くなりました。学生の頃は、時々訪ねては甥や姪の相手をしたり夕食をごちそうになっていましたが、いつも私を歓待してくれた義兄でした。
わたしの姉弟の中で存命しているのは姉3人と私の4人。そのうち姉2人が夫に先立たれたことになります。そんな年代ですから、歳も80が見えてくると動きも怪しくなります。お通夜のあと夜通しで話し合っていて浮上したのは「いとこ会」のことでした。甥姪15名、配偶者や子たちを含めると相当な人数になりますが、私ら姉弟が亡くなる前に一度やってはくれまいかと。リタイアした私がコーディネーター役を仰せつかりました。年が明けたら動いてみることにいたしましょう。
今週のカレッジのテーマは、聖徳太子とその時代でした。午前の講義に引き続いて午後は四天王寺さんを訪ねました。千四百年前に建てられたお寺です。「和」を尊び宗派や時代を越えて広く信仰を集める「太子信仰」の聖地です。境内には弘法大師や親鸞上人ほか様々な宗派が集まっていました。
という次第でドタバタの一週間になりましたが、キリスト教を含めて様々な宗派との出会いがありました。でも、不思議とそれらの祈りを素直に受け入れている私がいました。残された人生、背筋をきっちりと伸ばして前を向いて歩いていかなければならないと思ったものでした。