昨夜は、村上春樹の「小澤征爾さんと、音楽について話をする」をぱらぱらと眺めながら深い眠りにつきました。そして朝を迎えると珍しく静かに小雨が降っています。こんな朝は、サティの「ジムノペディ」がお似合いかもしれません。なんと、FMのスイッチを入れると、ちょうどその曲が流れていました。NHKFM「小原孝のゆったりクラシック」です。このあと、音の風景、リサイタル・パッシオなどと続きます。きょうはFMを聴きながらのブログ更新です。
時季は「大寒」、1年で最も寒さが厳しい季節です。年末以来、日本海側を中心に寒波に見舞われ豪雪に悩まされたところも多々ありました。私も子どもの頃、雪かきに汗を流したことがあります。大屋根から雪が落ちてこようものなら、家の周りには2メートル近い雪の壁が立ちはだかります。でも、カマクラを作って遊んだり、そり滑りをして遊んだりと楽しいこともありました(笑)。
そういえば、わくわくかあさんのブログに以前、「サラサラ雪なので雪だるまさんをつくることもできません」という表現がありました。そうなんです。ひと口に雪といってもいろんな雪がありました。湿った雪、重たい雪、雪合戦をしようと雪の玉を作ろうにも作れないサラサラの雪。毛糸の手袋に舞い降りた雪の結晶を見つめたこともありました。ずいぶん昔のお話しです。
緊急事態宣言が発出されて以降、この1週間、電車に乗って出かけたのは水彩画教室だけです。あとは近所の本屋さんに行ったり、お買い物にスーパーに行ったり。もちろん、お散歩は毎日欠かさず行っています。
先日、水彩画教室のため大阪駅前をうろうろしたら、街の人出は以前とあまり変わらず、お昼時になると梅田地下の食堂街は大勢のお客でごった返していました。なあんか変。早く正常に戻りたいなら、もっとメリハリをつけても良くはないか。でも、これもリタイア組の勝手な思いかもしれません。現実世界はそう甘いものではない??
この1週間、専ら部屋に籠ってホームページづくりに専念しておりました。ムービーメーカーを使って3分弱のスライドショーを作ったり....。でもねえ。この仕事、いったい跡を誰が引き継いでくれるんでしょう。ほんの少し触ることができるからとお声をかけていただきますが、私がこけたらすべてがこける。外部に発注する余裕のない小さなNPOですから心配は尽きません。
気分転換に画用紙に向きあいます。最近はマスキングをお勉強をしています。筆で塗り残すのが難しい細かな部分に、粘り気のあるインクを塗って、その上から水彩絵具を塗る。乾いたらそのマスキングインクを取りのぞき、現れた白地に別の色を塗る。そんな手順です。まだまだ要領を得ません。
この自粛生活中にZoomも体験しました。デジタル電脳空間での「学び」とは一体どんなものだろうという素朴な思いです。2つの大学の公開授業を受講してみました。PC画面に写し出された教材(パワーポイント資料)を前に、先生の巧みなお話しを聴けて良かったかな。でも、時折、画面に写るデジタル教材がよそよそしく感じてしまう??。
お国は初等中等教育の教科書をすべてデジタル化するようですが、どうなんでしょう。ふと読売新聞の記事「紙の教科書 知の基本」「デジタルのみ 学力低下を招く」を思い出しました。明治大学教授の斎藤孝先生の論調です。孫たちはパソコンやスマホを巧みに使いこなしていますから、爺さん婆さんの要らぬお世話かもしれませんが、なんとなく不安。
一方で、外出の自粛が要請されるなか、オンライン講座が再評価されているのも事実です。もうしばらく試行錯誤を続けてみたいと思います。そんな折、これまで直接会場に足を運んでいた京都大学こころの未来研究センターから「京都こころ会議シンポジウム」(2月21日)のご案内がありました。オンライン開催(Zoom)です。さっそく参加申込をしました。今回のメインテーマは「こころとコロナ危機」。Withコロナ時代の見取り図、仏教のこころ観から考えるコロナ危機など興味深いテーマが並びます。
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こんな調子で、有り余る時間もあっという間に過ぎていきます(笑)。一日のなんと早いことか。こんな調子で歳をとっていったらあっと言う間です。もっともっと落ち着いて大らかに余生を送るのが良くはないか。そんなことを自らに問いかける今日この頃です。