今日は二十四節気で言うところの「夏至」。1年で最も昼間が長く、夜が短い日です。以前、といっても25年も前のことですが、英国はバーミンガムに出かけたとき、パブの帰り道、夜の9時を過ぎてもなお街が明るかったことを覚えていますが、日本ではそこまで明るくはありません。窓の外はもう真っ暗です。
今夜の我が家の食卓には「タコ」が出ていました。大阪育ちの家内の話によると、大阪では夏至によくタコを食べるのだとか。理由は知らないというのでネットで調べてみると、「稲がタコの足のように根をはりますように」との願いが込められているとありました。
さて、今週も比較的のんびりと過ごしました。でも、毎朝、小鳥たちと競争したことがあります(笑)。庭先にあるブルーベリーの実です。昨年は、実が熟して間もなく小鳥たちに食べられてしまいました。今年こそはと、小鳥たちがやってくる前に採取しました。でも、大人げないですね。あまり可哀そうなこともできませんので、数日後には思う存分に食べていただきました。
そんなある日、我が家では最後の紫陽花が開花しました。どういうわけか今年は4種類の紫陽花が順番に見頃を迎えて楽しませてくれました。来年はひと回り大きく育ってくれるだろうと期待しています。
そうそう。玄関口にサボテンの鉢が置いてあります。このサボテン、実は四国歩き遍路の道すがら畑の隅に捨てられていたサボテンの残骸から新芽を1個いただいて帰ったものです。2年ほど経ちますが、いつの間にか大きく育って昨秋大きな鉢に植え替えたのですが、なんと、このサボテンに黄色い花が咲きました。Googleレンズでサボテンの名前を調べてみると、「円武扇」という名前がヒットしました。
昨日は熱帯魚の水槽の掃除もしました。お住まいになっているのはプレコ親分とその仲間たちです。このプレコ、我が家に来たときは5cmほどでしたが、10年以上経った今では32cmにも成長しています。60cmの水槽という限られた生活圏ではありますが、しっかり生きています。
ここで話は変わります。先日、6月19日が「朗読の日」であることを朝日新聞の天声人語で知りました。声に出して本を読むことの主旨でしたが、最近はオーディオブックなるものの利用も増えているとか。そういえば、隣町の図書館で借りた泉鏡花の「高野聖」に続いて先日、夏目漱石の「草枕」を借りてきて、いま聞いています。
オーディオブックについていろいろ調べていたら、我が街の図書館に「電子図書館」なるものがあることを知りました。サイトを覗いてみると、電子媒体の図書を簡単に借りたり返却したりできます。「声の本」のコーナーもあります。一部の書籍は「読み上げ機能」まで付いていて、デジタル化された書籍をAI機能で読み上げてくれます。人間が読むほどの流暢さはないものの、なんとなく聞くには不足はありません。著作権の問題もあるでしょうから、新刊本というわけにはいかないでしょうが、高齢者にとっては心強い限りです。
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さて、今日をもって2か月にわたった自粛生活ともお別れです。明日から水彩画教室が再開され、翌日にはお手伝いをしている講座も始まります。週末には久しぶりにフランス文学講座、今度の日曜日には能楽講座もあります。
そんなわけで、自粛期間中、このブログも1週間という間隔は維持しつつも、1日ずつ前倒で更新してきましたが、明日から普段の生活に戻ることになりますので、次回から当分の間、日曜日に更新することにいたしました。乞うご期待、と言いたいところですが、なにせお爺さんの戯言に過ぎません。お気軽にお越しいただければ幸いです。