心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

晴れやかな気持ちで迎春準備

2023-12-29 23:51:14 | Weblog

 今年は、師走の声を聞いてから時間の経つのがずいぶん早く感じられました。あっと言う間に、あと2日です。旧暦ではこの時季を第65候冬至次候「麋角解(おおしかのつのおつる)」と言います。大鹿の角が落ちて生え変わる時季です。鹿たちも冬支度なんでしょう。さあて、私は何を落としたら良いのでしょう。
 毎日お散歩の途中で立ち寄るお不動さんでも、迎春準備が着々と進んでいます。昨日は「終い不動」の儀式が行われました。本堂では「納め不動大護摩供厳修」と称する大護摩供ご祈祷(諸願成就)が行われましたが、お供えされた蝋燭には「感謝」の文字が目立ちました。
 堂内に響き渡る般若心経を拝聴しながら、この1年の出来事がさあっと走り去っていくような不思議な感覚に襲われ、終わってみると何かしら心晴やなか気持ちになりました。(写真は、読売テレビの番組tenで放映された一場面です)
 本堂前の境内で行われた「柴灯大護摩供厳修」では、修験者が四方に矢を射ってお清めをしたあと、柴で設えた焚場に火を放ちます。ことし1年の邪念がもくもくと立ち上がる煙とともに天高く登っていきました。
 我が家の迎春準備もなんとか終わりました。窓拭き、庭掃除、そしてお買い物。そういえば熱帯魚の水槽のヒーターの調子がおかしいので思い切って新調しました。これで水槽の主・プレコさんもひと安心です。3センチほどの小さなプレコを水槽のお掃除屋さんとして連れて帰って、はや10数年。いまや30センチに迫るほどに成長し、玄関口で睨みを効かせています。
 そうこうするうちに、遠くに暮らす孫たちが三々五々やってきました。年末年始にかけて我が家は戦場と化します。
 こうして70数回目のお正月を迎えますが、さあて来年はどんな年になるのでしょうか。毎年同じようにお正月を迎える。いや、今年は少し違います。今年も何人かの先輩や親友を亡くしました。そのたびに、遠くにぼんやりと後期高齢者の扉が見えてきます。そろそろ「終活」の準備をしなければならない年代になってきたようです。
 私にとって来年は「デジタル終活」がひとつのテーマになるかも。最近、ほとんど使わなくなった定額情報サイトの解約を始めました。IDとパスワードの管理もこれからの課題です。数ある会員カードやクレジットカードなども整理の対象になります。このgooブログも有料会員として20年来のお付き合いですが、ついついパスワードを忘れてしまいます。記憶が飛んでしまわないうちに、極力シンプルなものにしなければなりません。年明けには「脳ドック」の検査も予約しています。徐々にフェードアウトしていくことになります。
 とは言え、後ろ向きのことばかり考えていては、ますますもって退化してしまいます。雑誌ニュートン7月号記事「70歳の取扱説明書~前向きに老いるための」には「70歳はまだまだ若い。リタイア後も生産的な老後をすごそう」と背中を押されています。来年はコロナ後久しぶりに海外ツアーにも出かける予定にしています。パスポートの有効期間が切れるまでに、もう一度ヨーロッパの空気を感じてみたいと思っています。

 さて、公開20年目を迎えたブログ「心の風景」も、本日をもって年内の更新を終えます。皆さまにはどうぞ良いお年をお迎えください。

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