お正月早々、能登半島地震、羽田空港での航空機事故、さらには各地で発生した火災など重苦しい年明けとなりました。被災された方々には心よりお悔やみ申し上げます。
和倉温泉には7年前、リタイアした年の暮れに行きました。道中、重たい雲に覆われた日本海をただただ眺めながら、その後の生き仕方を考えた旅でもありました。北朝鮮に拉致された方が彼の地に向かったのも、まさにこの日本海沿岸でした。今日のニュースによれば、北朝鮮の金正恩が能登半島地震を受けて岸田文雄首相に見舞いの電報を送ったとか。なんという歴史の悪戯なんでしょう。
飛行機事故も胸が痛みます。最近、東京方面に向かうときはほとんどJALパックを利用しているので、他人事ではありません。あの密閉された空間で起きた事故。いつも離陸前に緊急時の行動についてアナウンスがありますが、あまり真剣には聴いていません。でも、今回の映像を見ていると、乗客乗務員も、まさにシナリオどおりの行動ができていました。そのことに感心したものでした。
さてさて、今年は辰年です。ネットを捲ってみると「物事が目に見えて大きく動き変わっていく年。 今までの流れに囚われない、良くも悪くも予想外の変化が起こる一年になることが予想されます」とあります。恒例の御御籤は「小吉」と出ました。「挫けず願い続けよ。運気もかわる」「節目の旅行で運気上昇。早くから計画を立てると尚よい」などと記されています。
御御籤には「望」という文字が添えてあり、「自分に何を望んで生きるか 自分なりの美徳をもつと良い」「些細なことでもあなたの支えになる」「心正しく過ごせば 奇跡と思えることも起こる」と説きます。何かしら、私の思いを汲んだ言葉のような気もします。心してこの1年を過ごしたいと思います。
今年のお正月も、我が家は大騒動でした。高校受験を控えた孫娘と母親を除いて12名が集いました。当初11名と思っていましたが、一番下の孫娘をカウントしていませんでした(笑)。いずれにしても、ふだんは老夫婦のみの静かな家が戦場と化しました。そして今、また静かな朝を迎えています。
ということで、新しい年を迎えて今年の抱負を述べたいところですが、この歳になると大仰なことは思いつきません。NPOの仕事の合間を縫って、春先に母の50回忌のため帰省すること、初夏に地中海ショートクルーズに出かけることぐらいしか見通せません。
今年の年賀状にも、賀状卒業の添え書きがちらほらありました。かつて厳しく指導いただいた上司から久しぶりにお電話をいただきましたが、あんなに若々しく元気だったのにもう91歳だとか。だんだんと寂しくなってきます。
私も、いつまでも元気にNPOのボランティアを続けられるわけでもありません。いやいや自分では現役の頃と遜色ないと思っていても、心身に綻びが目立ち始めています。論理回路は既にズタズタです。そんなわけで近く「脳ドック+癌検診」を受けてきます。決して弱気になっているわけではありませんが、「デジタル終活」が今年の大きなテーマになりそうです。