心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

シニアの「仕事始め」ならぬ「動き始め」

2018-01-13 10:31:03 | Weblog

 今朝、庭を歩くとバリバリという音がしました。霜柱です。大阪でこれだけ冷え込むなんて珍しいことです。日本列島には寒波が押し寄せています。夕刻のテレビニュースでは、雪が積もった奥出雲の様子が映っていました。昨秋帰省したときに乗った木次線も出雲横田から備後落合間が不通だとか.....。そんな寒い1月の第二週目は、カレッジで始まりました。(写真は新年会の帰りに出会った京阪電車中之島駅構内のディスプレイ)
 今年初めての授業は「フランスの音楽」でした。小さなスタジオを借りた特別教室で、ドビュッシー、ラヴェル、エネスクのピアノ曲、そしてフルート演奏、最後はビゼーのオペラ・カルメンを、先生の教え子たち8名(ピアノ2名、フルート2名、ソプラノ2名、テノール1名、バリトン1名)が奏で、歌いました。最前列に座った私との距離は3メートルほど。なんと贅沢な授業だったことか。音楽専攻の学部生あるいは大学院生が主体のメンバーですが、劇団「四季」に入団が決まった学生もいたし、近くコンサートを予定している学生もいて、音楽の魅力に惹かれた若者たちの夢溢れる生き方を羨ましく思ったものでした。一方で音楽を生業とすることの難しさもあります。心からのエールをおくりました。
 翌日は、水彩画教室に出かけました。テーマは「風景」。写真を見ながら風景のデッサンの仕方を学びました。私が持参した写真は、レンガ造りの街並みが美しいボストンのビーコンヒルでした。写真に写った風景をそのまま描くのではなく、自分の心を動かしたところを抜き出して描いていく。それが実際の風景と対峙したときに問われるのだそうです。
 その日は夕刻から新年会がありました。集まったのは、現役時代のお勉強会仲間です。互いに近況を報告しあいながら美味しいお酒をいただきました。オリンピックや大阪万博(予定)を前に69歳にして「通訳観光ガイド」の試験に合格した方、リタイア後の手習いで始めたレザークラフトでみんなにプレゼントを持ってきた方(ブックカバーをいただきました)。まだまだ現役バリバリ活躍している方にはみんなでエールを送りました。こうして互いに刺激を受けあいながらこれからの生き仕方を考えました。

 次の日、つまり昨日は、仏像鑑賞会の仲間たちと「大阪七福神巡り」をしました。JR環状線・玉造駅を出発して、真田丸で知られる三光神社(寿老神)→長久寺(福禄寿)→法案寺(弁財天)→大乗坊(毘沙門天)→大国主神社(日出大黒神)→今宮戎神社(戎大神)→四天王寺(布袋尊)と、大阪の上町台地に点在する神社仏閣を巡りました。このあたりは戦災にあったため戦後に再建されています。なかにはビルのなかにある、そんなお寺もありました。
 ブラタモリではありませんが、ふだん歩くことのない大阪の街の風景を楽しみながら、七福の徳と福運を求めて歩き続けたシニアたち。その日の歩数は2万歩を越えました。でも、みなさんお元気です。参拝を終えたあと午後3時半から天王寺界隈で打ち上げという名の呑み会とあいなりました。
 この日はそれで終わりませんでした。夕刻からは前日に続いて別の新年会がありました。同世代の男女8名のこじんまりしたグループですが、美味しいお酒をいただきながら、ことし1年の活動計画を話し合いました。
 こうして、孫たちに囲まれてお正月を過ごしたシニアたちが、ふだんの生活に戻り始めました。私も明日からは3日間、歩き遍路に出かけます。前回同様「へんろころがし」と言われる山登りがあります。積雪の状況が心配ではありますが、歩けるところまで歩く覚悟で臨みます。さあて、これから出発の準備です。

 
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