旧暦「朔風払葉」。朔風とは北風のことを言い、「北風が木の葉を吹き払う」の意。最近、庭の落葉をお掃除するのが日課になりました。
そんなある日の夕方、お掃除が終わったあとの宙ぶらりんな時間に、ふとLPレコードを聴きたくなって取り出したのは、珍しく交響曲、ベートヴェンの第6番「田園」でした。それもフルトヴェングラーが指揮するウィーンフィルの演奏、もちろんMONOです。いや、MONOだからでしょうか。第6の音楽風景がす~っと部屋中に広がります。それは、音響技術を駆使した高音質のきらびやかさではなく、1952年録音の素朴な音の世界でした。温故知新(ふるきをたずねて新しきを知る)。
古きを訪ねると言えば、謡曲を習い始めて1カ月が経ちます。ただいま、その仕組みをお勉強中です。先輩は練習をしていけばそのうちに分って来ると言いますが、私の性格でしょうか。ついつい謡本独特の文字、発音記号、拍子などに関心が向いてしまいます。
藤波紫雪著「お謡ひ稽古の手引き」(檜書店)を眺めながら、はたまたYouTubeで観世流能楽師の松野浩行さんのmatsu-noh on timeを見ながら、七五調の十二文字を八個の拍子に配当して謡う平ノリ拍子などを学びます。でも、なかなか難解ではあります(笑)。
それに、デジタル文字に慣れきっている私にとって、観世流の古活字、光悦流の書体は馴染みにくいところがあります。古風な書体に馴染もうと、きょうは府立中之島図書館で「初級・古文書講座」を受講してきました。興味本位の私とは違い、江戸時代の古文書をもとに難解なくずし字を読み解きながら大阪の歴史を振り返る方々の真剣さに驚きもしました。
穏やかな晩秋の昼下がり、堂島川と土佐堀川に囲まれた中之島公園を、ひと駅前の北浜駅で下車し歩いて中之島図書館に向かいました。都会の真ん中に広がる市民の憩いの場ですが、なんとも気持ち良いものでした。
開花期を終わろうとしているバラ園では、「マリリン・モンロー」が咲いていました。
話は変わりますが、先日、同窓会の会報を送ったところ、全国から多くのお礼メール、お電話、お手紙をいただきました。
同窓会でお会いした80代半ばの白髪の先輩女性からはLINEが届きました。若い!!。同じく80代半ばの、今回参加が適わなかった鹿児島の男性からは「朗報!これを肴に今夜の晩酌が待ち遠しい」とのメッセージも。世話役を仰せつかっている者として感無量。こんなに嬉しいことはありません。
さてさて、2024年という年もあと僅か。いま、忘年会の日程調整が佳境を迎えています。今年は京都2回、大阪1回。現役時代の異業種交流仲間と1回+α。何回、年を忘れたら済むんでしょうね。いえいえ、新しい年を待ち望む「望年会」だと思えば、これまた楽しいものです(笑)。
ただ、リュウマチ性多発筋痛症が完治したわけではありません。投薬治療で痛みはほぼ治まりましたが、今週からはステロイド系の薬の副作用(骨粗鬆症と感染症)を予防するための投薬が始まりました。今年の「望年会」は、お酒はほどほどに、懇親を深めることに主眼を置くつもりです。
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