心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

私の10大ニュース/2024年

2024-12-20 11:02:04 | Weblog

  きのうおとといと忘年会が続きました。きのうはお昼に絵画部の忘年会という名のランチ会が、同志社大学寒梅館7階のフレンチレストランWillであり、薄っすら雪化粧の比叡山を眺めながら楽しい時間を過ごしました。その帰りに河原町三条の和洋古書籍「キクオ書店」さんに寄り道して、謡本「二人静」を手に京阪電車三条駅に向かって歩いていると、三条大橋の向こうに大きな虹を見つけました。来年は何か良いことがありそうな予感がします(笑)。
 おとといの夜は、大阪駅からひと駅目、福島駅界隈の聖天通商店街にあるイタリアンのお店で、現役時代の異業種交流仲間と半年ぶりの再会でした。遅くまで親交を温めました。
    その商店街の入り口に「売れても占い商店街」という横幕がありました。知る人ぞ知る易相の大家「水野南北」(1760~1837年)が活躍した占いの街のようで、毎月第四金曜日は「売れても売れても占いデー」と題して占い師30名が通りにずらりと出店するそうな。
    また、小さな聖天通劇場もありました。劇場支配人の永井秀樹さんは、劇団青年団(主宰・平田オリザ)で俳優として活動するかたわら、劇団「東京タンバリン」で20年以上制作の仕事にかかわったほか、演劇を使ったコミュニケーションワークショップファシリテーターとしてもご活躍とか。こうした街の活力が大阪らしいなあとカメラに収めました。

◇   ◇   ◇

 さてさて余談はこれぐらいにして、恒例の「私の10大ニュース」に移ります。この1年を振り返ってみると、ボランティアとは言えのめり込み過ぎていたNPOを引退して京都に軸足を移したのが、やはり私にとってはひとつの変化だったかも知れません。同時に、リュウマチ性多発筋痛症なる病名もいただきましたが、これからも体調に配慮しながら悠々自適のシニア生活を楽しみたいと思っています。

【1位】いきいきシニア〜軸足を京都に
 現役をリタイアして今夏8年が経過しました。その間、在阪のシニア向け生涯学習講座に通い、いつの間にか運営する側(NPO)にボランティアとして携わるようになって6年が過ぎたのを機に、今秋から学生時代を過ごした京都に軸足を移し、お絵描き中心の楽しい受講生生活を始めました。立ち位置が変わると、こうも楽しいものかと思う今日この頃です。

【2位】リュウマチ性多発筋痛症
 この秋のこと。朝、目が覚めて起き上がろうとしたら、全身に痛みと痺れを感じ力が入りません。神経内科で精密検査をした結果、リュウマチ性多発筋痛症と診断されました。ステロイド系の薬による投薬治療が始まり、今はなんとか痛みが収まりつつありますが、未だ指先に力が入りません。原因不明のこの病、みぢかなシニアの間でも数例ありました。やはり歳でしょうか。

【3位】地中海クルーズ&国内旅行
 コロナ禍後初めての海外旅行は5月末の地中海クルーズでした。クルーズは初体験でしたが、バルセロナ、ニース、フィレンツェ、サンジミニャーノ、ローマを楽しく巡りました。イタリアは3回目、今回が最後かも。国内では、3月に鳥羽・浦村の民宿で海鮮牡蠣料理を堪能、6月には母の50回忌で島根に帰省、10月には北海道、11月には孫娘の誕生日に横浜にも行ってきました。

【4位】水彩画を楽しむ
 この歳になると、手を使って何かを「創る」ことに興味を覚えます。水彩画もそのひとつです。これまでも水彩画教室に通っていましたが、忙しさにかまけて中途半端になっていました。そんなわけで心機一転、今秋から京都で水彩画を学び直しです。下の絵は北海道の「青い池」のライトアップ、右はジャカランダの花が美しかったバルセロナの風景。先生からはいろいろ課題もいただいています。


【5位】謡曲を楽しむ〜74歳の手習い
 今秋から軸足を京都に移し、シニア講座を受講していますが、課外で謡曲同好会に入りました。ただいま「巴」をお稽古中です。お能の世界に関心をもったのは、多田富雄、鶴見和子、白洲正子の著書の影響です。リタイア後あしげく能楽堂に通っています。いま安田登の集中講義「平家物語」(別冊NHK100分で名著)に目を通しています。

【6位】須賀敦子、再読
 年初に、反政府武装組織の商船攻撃の影響で、欧州とアジアを結ぶスエズ運河を通航する船が激減しているというニュースがありました。そのテレビ画面にイタリア北東部の港湾都市トリエステの港が映っていました...。須賀敦子著「トリエステの坂道」。久しぶりに須賀敦子全集を再読しました。5月には、バルセロナに向かう機上から、眠たい目をこすりながらトリエステの街を眺めました。

【7位】オンライン講座で認知症予防
 様々な大学が提供しているオンライン講座があります。この秋久しぶりにgaccoオンライン講座「静物画のスペクタクル」(無料)を受講しました。各回ごとに簡単な小テスト、全講座を受講後には最終レポートが課せられ、得点率60%以上で修了です。脳ミソに心地よい刺激を受けます。知識欲ではなく認知症予防対策の一環です(笑)。引き続き「自己理解のための心理学」を受講中です。

【8位】同窓会のお世話役
 数年前から大学の同窓会のお世話役を仰せつかっています。会員の高齢化と共に参加者は減っていきますが、今秋も開催しました。お元気な80代半ばの先輩女性の方からは、逆に私が元気をいただきました。後日お届けした会報(実施報告)には全国の会員の皆さんから御礼の電話、メール、お手紙が届きました。

【9位】デジタル終活
 今年の目標のひとつに掲げていた「デジタル終活」。思い切ってエンディングノートの簡易ソフトを導入しました。銀行口座やサブスク契約、各種IDとパスワードなどの各種データの入力をほぼ終え、外付けHDに保存しました。取りあえずの第一関門を突破です。ただ、ネット社会はどんどん進化しています。シニアにとっては、そのたびに深みに足を引っ張られそうな心配もないではありません。
【10位】孫の成長
 高校2年生を筆頭に下は5歳まで6人の孫がいます。年齢差に関係なく孫同志の連携は強く、見ていて楽しいものです。5歳の孫娘は補助輪なしで自転車に乗ることができるようになりました。近所に暮らす小6の孫君が時々「オレオレ」と電話してきます。爺さん婆さんが詐欺に引っかからないかチェックしていると言います(笑)。この年末年始はふだん静かな我が家が戦場と化します。

◇   ◇   ◇

 ざっとこんな1年間を過ごしてきました。先日、京都府立植物園の見学講座(全6回)の受講を申し込みました。まだ結果は出ていませんが、来年は人との触れ合いに加えて自然との触れ合いも大事にしたいと思っています。
 そうこうするうちに今年もあと10日あまり。明日は、お天気がよければ、京都・東寺の弘法市(終い弘法)を覗いてきます。夕刻には近所に暮らす長女一家と食事会。週明けに最後の忘年会をこなしたあと、半ばに天神橋筋商店街にある繁昌亭の天神寄席12月席「釈徹宗セレクト落語会~仏教を知ってもっと落語を楽しもう!」(ナカノシマ大学協賛)をもって、年内に予定していたお出かけはすべて終わります。

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2 コメント

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こんばんは~ (わくわくかあさん)
2024-12-21 22:02:08
どのようなきっかけで立ち寄らせていただくようになったか、定かではないのですが(苦笑)
多田富雄先生の名を見つけたことだったかもしれません・・・・
不思議なことに、京都での学生時代、少し私の方が先きのようでしたが・・・・
鶴見先生の本は読みませんでしたが、須賀敦子さんや白洲正子さんは好んで読みました。
そうそうジャカランタの花もありました。

実は免疫疾患の多発性硬化症を患って24年たちました。墓場までもっていかんとな~って主治医の言葉でした。
リュウマチ性多発筋痛症・・・痛みはつらいですね~
お大事にしてくださいませね。
原因がわかりませんからり患したときは難病指定でした。今は寛かい状態となりました。たくさんのステロイドも服用してまん丸お月様のような顔にもなっていましたよ。もう薬の影響はなくなりましたが、良かった副作用?はひどい花粉症から脱出できたことでした。

こうして1年の10大ニュースを拝読していますと、自身の10大ニュースも重なってはないのですが、次々に思い出しますから、不思議です。

来る年もまた記事を楽しみにお訪ねさせていただきたいとおもっています。

この年も、かあさんのつたないブログにも応援アクションをいただきありがとうございます。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。 
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ご無沙汰です。 (ran_coffeebreak)
2024-12-21 23:34:08
わくわくかあさん、ご無沙汰です。コメントをありがとうございました。

そうですね。20年の間には、ちょっとお立ち寄りいただいた方やその後も何度かコメントをいただく方など、いろんな出会いがありました。ブログは、宙に浮かんだ風船のようなものでもありますから(笑)、それで良いのだろうと思っています。

わくわくかあさんと、いつどんな出会いがあったのかは、私もはっきりとは思い出せません。投稿記事へのコメントを中心に、多田先生のこと、フルトヴェングラーのこと、チェロのこと、ジャカランダのことなどお話しを伺いました。なによりも、私の故郷の隣県、大山の麓でお暮しなので、なんとなく親近感を覚えます。

わくわくかあさんも、同じような病気とお付き合いになっていらっしゃるんですね。私も全く原因が分からず、初診の時に先生から膠原病という言葉も出て不安になりましたが、精密検査の結果、今のところリュウマチ性多発筋痛症という病名が付いています。
ステロイドを飲んだ翌日には少し楽になりましたから、年内にも完治かと楽観しましたが、先生からは少し長い目で見てほしいと言われています。私にとっても長いお付き合いになりそうです。

さて、この秋、京都に軸足を移してシニア生活も第二ステージに入りました(笑)。そのあたりのことも含めて、来年も引き続きブログを綴っていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いをいたします。

なお、ブログを拝見すると、オーナーさんが体調を崩されているようにお見受けします。どうぞ、お大事になさってください。
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