ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

女子バレー、ネイションズリーグ快進撃

2022-06-18 15:46:23 | スポーツ
世界のベスト16が出場するバレーボールのネイションズリーグの予選ラウンドで、全日本女子は昨年の東京オリンピック金メダルを獲得した米国、予選ラウンドで日本が敗れた韓国、ドミニカ共和国に勝利するなど、開幕から負けなしの7連勝と快進撃を続けている。
オリンピック後は各国とも選手の世代交代が行われる。韓国は絶対エースキム・ヨンギュンが引退しチーム力がかなり落ちている印象だったが、米国は世界トップクラスの力を維持しており、この日本の快進撃はフロックやラッキーではない。

日本は監督が中田久美からロンドンでメダルを獲得した真鍋に代わり、世代交代のみならずチームのコンセプトもかなり変わったようだ。
私の真鍋監督のイメージは、データバレーと小さくてもうまい選手の起用。
象徴的なのは、各国とも長身のエースを起用するオポジットのポジションに、内瀬戸や林といった身長は低いが守備のうまい選手を入れているところ。世界の常識通りに長身でエース格の黒後を起用していた中田ジャパンとは試合の組み立てが際立って違ってくる。
司令塔のセッターも、オリンピックで正セッターだった籾井は代表に召集もされていない。ロンドンで160㎝しかない竹下にこだわった真鍋監督、今回も早いトス回しができる関を正セッターで起用しており、176㎝と日本のセッターの中では最長身の宮下はほとんど出番がない。
そうなると日本の平均身長は175㎝程度、欧米や中国といった大型チームより10㎝くらい低くなってしまう。でも、大型選手を優先して起用したところで日本の平均身長は180㎝に届かない。そこを割り切った、あえて高さにこだわらない選手起用で、1セット目は苦戦するもそこで相手の攻撃パターンを読み切り、2セット目以降できっちり修正して勝ってしまうところが、真鍋監督のデータバレーの真骨頂なのであろう。

チーム力もだが、日本の弱点であったレフトの個人技がすごく向上している。
キャプテンでエースの古賀と、石川に代わってその対角を任されている初代表の井上の被ブロックが少ない。二人ともフェイント、タッチアウト、リバウンド、相手ブロックが揃った時の軟打の処理がうまい。特に初代表の井上は対戦相手もデータを持っていなかったようで、エースの古賀並みの得点力を見せており、彼女の活躍がこの快進撃の原動力であることはまちがいない。

とはいえ、まだ予選リーグの途中、中国、トルコ、セルビアといった難敵を残している。
予選リーグの最大の山場はやはり明日の中国戦。これを乗り切れれば、1,2位あたりでの予選通過が見えてくる。
さらにその先の決勝トーナメントをどう戦うか、米国など強豪国はしっかりデータを取って日本をマークしてくるはず。

頑張れ!ニッポン!




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