ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

衆議院選挙自民圧勝!

2005-09-12 20:43:51 | 政治経済
すげー、自民党が勝つとは思ってたけど、ここまで勝っちゃうとはね。。。
これで小泉さんは古い自民党を完全に葬りさりましたね。
亀井さんをはじめ、郵政民営化に反対し無所属や新党で出馬して当選した方たちも、もう政治生命を絶たれたも同然でしょう。
野中さんとか、旧橋本派実力者の亡霊も一掃って感じです。

戦後の日本は「世界で唯一成功した社会主義国家」と言われていました。
官僚主導の統制経済がうまく機能し、高度成長を成し遂げえたのは、国民が優秀で勤勉だったこと、そして官僚や政治家が他の社会主義国に比べ格段に優秀で清潔だったからでしょう。
「JAPAN AS NO.1」とか言われた時代のお話、懐かしいですねー。

しかしそれも95年くらいまで。拡大し、競争が激化した資本主義経済圏を相手に、古い日本のシステムでは優位を保てなくなってきました。
森内閣の末期には政権与党の自民党はもう空中分解寸前で、小泉純一郎という劇薬を選ばざるを得ませんでした。

それまでの首相や大臣は、事実上自民党の各派閥の長の談合で決まってました。
派閥の長は、首相になるために、または傀儡を首相にするために、派閥の構成員を集めてその面倒をみねばならず、そのために金や票を集める力を持たねばなりませんでした。
かくして日本の政治は最大派閥の橋本派、経世会に握られ、国際情勢を考えればそんなことをしている場合じゃないのに、システムは旧来の社会主義的なまま、掛け声ばかりで改革は進みませんでした。

小泉さんは、従来の自民党の手法を一新しました。
大臣を誰にも相談せずに決める首相なんて、自民党の人にしてみれば天地がひっくり返るような大事件だったでしょう。
そして3年間抵抗勢力に悩まされ続けた小泉さんは、郵政民営化が否決されたことを機に、自らの政治生命と政権与党の座を賭けた勝負に出て、完全勝利しました。

世の中の民間企業は、苦しみながらも自らの改革を終えて、競争を戦っていける状態になってきました。
だから、ここまで改革にこだわった小泉さんが圧倒的に支持されたのだと思います。
マスコミや政治評論家の方の中にも、小泉さんはそこまでやるかという論調の人が少なくなかったけど、我々民間企業から見れば「本気で改革を進めるのならやって当然。」の自明のことばかり。
やっと政治が現実に追いついたのかなという気がします。

民主党は、はっきりしませんでしたね。
どうせなら、自民党よりももっと過激な民営化案を出せばよかったのに。
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7 コメント

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民主党 (shimo)
2005-09-12 23:40:52
民主が郵政民営化に旧自民党勢力と同じ立場のように反対したあたりから、おかしくなった。

それに、今回の民主の候補だって、相変わらず官僚上がりからピックアップしてきて、悪しき官僚政治そのものを目指しているじゃない。

小泉自民党のほうがフレキシブルに候補を選んでいた。どっちが改革派かといったら、そりゃ結果を見ればわかる。

そこが、今の日本の問題で、自民党より真っ当な改革案を出す、提示する党が(政治勢力が)ない、、。

なので私は、行き過ぎでも何でもいいから共産党しか票を入れません、、今はね。
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ホントそうですよね! (hitoみずき)
2005-09-12 23:45:37
民主党は実におとなしかったと思います。

何だかんだ言って、TVCMでも一番インパクトあったの小泉さんじゃないかな・・・

郵政民営化→改革のきっかけ。これだけじゃないと言ってるのに、何故他の皆様は「民営化反対!!」と真っ先に叫び、ついで野党は前回の選挙の時にさんざんうたった事の2番煎じ・・・これじゃあ()()()ね。

私は個人的にはやや共産党支持なのですが最近の共産党はなんかニコニコしすぎです。

結局どこの政党も同じかな、特に私の居住区はなあなあ体制のため共産党の議員はタダの腑抜け、意見言っただけ、あとは報告だけ。



今回の選挙で一番頭にきたのは余計な「刺客」の存在。

なんかすごくつまらないと思っています。

これがなかったら小泉支持してるのにな~



 
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Unknown (ネオス)
2005-09-13 15:04:46
自民党の大差での圧勝にビックリです。

今回の選挙活動ではインパクトが一番強かったですもんね。演説を聴く人の数も圧倒的に多かったですしね。

願わくば、いきなり消費税10%とかが、なければいいのですが。
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派閥政治粉砕 (RASCAL)
2005-09-13 23:54:03
小泉さんの殊勲は、派閥政治を粉砕した事と思います。

派閥の親分は組織票と金を集めて子分を増やし、力を背景にした党内の談合で大臣や首相になる。

だから献金や組織票をもたらす組織、団体に逆らえず、改革は遅々として進まなかった。

小泉さんは、組織などに頼らなくとも政策で票を取れることを示し、若手、中堅政治家を派閥支配の閉塞感から解放しました。

小泉さんは国民を向いた政治家だから、強引に改革は進めるでしょうけど、国民に悪いようにはしないと思います。

間接的首相公選といえるような選挙でした。

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それはちょっと (shimo)
2005-09-14 09:30:01
まだ見守る必要があります。

そんなに簡単なことではないようです。

実績を評価するのに数字で見なければまずいと思うが、小泉パフォーマンスはタップリ見たけれど、実績があがっていない。意外に官僚打破という掛け声のわりに、官僚を使っています。

今、日本は小さな政府を目指して欲しいのに、事は反対です。派閥政治を粉砕したというけれど、旧態然とした人達を追い払ったのは良いけれど、どーも、その勢力と入れ替わった派閥が出来た気がします。パラドックスがあるような気がしますけど、、、。
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あと1年 (RASCAL)
2005-09-14 12:39:36
どちらにしても小泉さんはあと1年、それほどたくさんのことはできないでしょう。

今の日本には強権を持った指導者は必要だけど、強権を持った人が長くやるとろくなことが無いので、あと1年っていうのはちょうど良いのではないでしょうか。

問題は後継者ですよね。

今の自民党だったら、間接的首相公選みたいな感じで、国民に人気のある人を選びそうな気がしますが、、、果たしてどうなるのか。
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いいですね (shimo)
2005-09-15 18:44:18
ラスカルさんのように

政治の話しでも普通に意見できるのは必要なことです。少しづつ人それぞれ思いは違うのだから、意見が違って当たり前です。

ラスカルさんの次の記事にあった、田中真紀子さんの話では、私はhitoみずきさんと同意見で、結局、田中さんの個性に問題はあったけど、それより一番問題なのは、あの時点から、外務省をそのまま野放しにして、反対にお墨付けを与えてしまったことです。何も変わらなかっただけでなく、政治家の力が役所(省庁)に及ばないことを許してしまったことです。

政治家は何かあったら止めるし、落選することもあるけれど、役人は辞めさせることが基本的にできない。役人のほうが立場が元々強いんです。

あの時、唯一、役人を政治(民衆の後押し)がコントロールできるチャンスだったんです。やり始めた事を小泉が止めたのは、小泉が変質したからにほかありません。

ある意味で、今回のような旧勢力を追っ払うのは簡単です。あたりまえに時代にそぐわなくなっているんですから、刀を上段に振りかざしてもダイジョーブだったんです。振りかざすことが、またパフォーマンスになりますからね。

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