早いもので、今年も、もう1/4が終わってしまいました。
3月は、1,2月より少し読書量が増えて、19冊でした。
ミステリーが6冊、うち、東野圭吾さんが2冊。
◆危険なビーナス
東野ミステリーの中では軽めの作品。純情な伯朗がカワイイ。テンポが良いので、それなりに面白く読めた。
◆使命と魂のリミット
これは重厚。仕事は使命、というか、志とプライド、いい加減になんかできない。自分がその立場になってみて、初めてわかることもある。
西園教授もだけど、望も良い。
◆猫には推理がよく似合う(深木章子)
初読みの作家さんだったけど、なんとなく、展開も、犯人も、最後のオチも、読めてしまった。
◆リボルバー・リリー(長浦 京)
時は大正、関東大震災直後の東京、「リボルバー・リリー」の二つ名を持つ小曽根百合が、陸軍を向こうに回して大立ち回り。
殺そうとしても死なない、女ランボーとかそんな感じ。
◆おやすみ人面瘡(白井智之)
17年の「このミス」8位作品。
昨年の「東京結合人間」は途中で気持ち悪くなって最後まで読めなかったが、これは何とか完読した。
ありえない設定も本格ミステリゆえ。でも、グロテスク過ぎてゆっくり考える気がせず、さっさと最後まで読んでしまった。
◆ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (三上延)
前作と随分間が空いたと思ったら、いきなりシリーズ終了。
最後の入札は何となくご都合主義の感じがしたが、でも、うまいことすべてが丸く収まって、ハッピーエンドで何より。
実写映画&アニメに期待!
◆聖の青春 (大崎善生)
映画で話題になったけど、小説というよりも、村山聖の生き様を描いたドキュメンタリー。
将棋に全身全霊を傾けた結果生き急いでしまった村山青年。愛されキャラだったみたいだ。
いまさらですが、ご冥福をお祈りします。
◆また、桜の国で(須賀 しのぶ)
ポーランド分割は世界史で習ったが、陸続きの欧州では弱いと亡国の憂き目を見る。
第一次世界大戦ですべてを失ったドイツが暴発、厭戦気分が蔓延する英仏は日和見でこれを放置、悲劇が拡大する。対米関係を悪化させる日本は、連戦連勝のドイツを軍事同盟の相手に選んでしまったことが、破滅へのポイントオブノーリターンになってしまったということか。
この小説の冒頭の時点ではまだ色々な選択肢があった。事態が絶望へと流れていく中で、自身の信念と覚悟と友情に殉じた外務省書記官の物語。秀作。
◆ラン (森絵都)
長いこと積読本にしていたが、マラソン会場への行き返りに読んだ。
とんでもない理由で走り始めることになった環だが、走る理由は人それぞれ、そして走る仲間は貴重。私も、「昨日までの自分の勝ちたい」という理由で走りはじめたが、今は友と飲む走った後のビールが一番の走る理由かも。
読書とは関係ないが、私も無事節目となるフルマラソン40回目の完走を果たしました。
◆ぼくの嘘 (藤野恵美)
「わたしの恋人」がなかなかに面白かったので、その続編ということで読んでみた。
こちらも、どうして、なかなかに良い。笹川くん、地味目でオタクと言いながらも、やるじゃないか。恋は人を成長させるのかな。
◆親指の恋人 (石田衣良)
エロチックも切ない悲恋、でも心中するほどのことかな。金持ちのボンボンが解決方法を色々と検討せずに、一時の感情のうねりに身を任せてしまった感じ。
澄夫のお父さんがお気の毒すぎて、悲恋というよりもむしろ腹立たしい。
◆サロメ:(原田マハ)
ワイルドのサロメは、高校生のころ岩波文庫で読んだ記憶有り。確かに、挿絵がなければ、なんだこの話はって感じでした。
ほのぼのとした前作の「リーチ先生」とは打って変わって、わが身を亡ぼす同性愛の愛憎劇、芸術の持つ魔性、でしょうか。
◆室町無頼(垣根涼介)
室町時代中期、日本史で惣村とか土一揆とか、やったよね。
秩序は乱れ、格差は拡大し、世に不満が鬱積した結果、群雄割拠、戦国時代に向けた胎動が始まる価値観の転換期。
歴史小説ではあまり取り上げられてこなかった時代だが、盗賊出身ながら市中警護役を任された骨皮道賢と、一揆の首魁蓮田兵衛、よほどの歴史好きでなければ知らない二人を主人公としてキャラ設定をし、棒術使いの才蔵と、その3人と関係を持つ遊女・芳王子という架空の人物を搦めて、リアリティあふれる、熱量の高いエンタメ小説に仕上げている。うまい。
◆戦国24時 さいごの刻(木下昌輝)
「宇喜多の捨て嫁」以来、木下昌輝さんの作品は必ず読むようにしている。今回のもなかなかにエグい。
特に「お拾い様」「子よ、剽悍なれ」が良かった。
◆ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン(小路幸也)
東京バンドワゴンシリーズ最新作、ついに追いついた。
堀田家の意外(でもないけど)なすごい過去と勘一の活躍、研人のTVデビューと藤島のあしながおじさん宣言。偉大なマンネリの中にも時代が流れていく。
次巻の花陽の合格発表が楽しみ。
◆一番やさしい・一番くわしい 最新版 図解でわかるISO9001のすべて(大浜庄司)
仕事の一環で。QMS内部監査員養成コースの講習会にも参加し、無事修了。
◆23区格差 (池田利道)
文京区生まれ、新宿区(ただし中野区境近く)在住、港区勤務なので読んでみた。
地元民にとって、なかなかに興味深い。
◆新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門
私も坂道好き。テレ朝に、「全力坂」という、カワイイ女の子が坂道を駆け上がってハアハア言うだけの素晴らしい深夜番組があるだが、私も、時々ひとり「全力坂」をやっている。
私の一押しの目白台の日無坂も紹介されていた。タモリさん、分岐点の民家(廃屋?)が取り壊されることを心配されていたが、大丈夫、いまだ健在。
◆乙女の日本史 文学編 (著者:堀江宏樹,滝乃みわこ)
歴史は好きだが、古典はやや苦手だったもので、、、勉強になりました。
3月は、1,2月より少し読書量が増えて、19冊でした。
ミステリーが6冊、うち、東野圭吾さんが2冊。
◆危険なビーナス
東野ミステリーの中では軽めの作品。純情な伯朗がカワイイ。テンポが良いので、それなりに面白く読めた。
◆使命と魂のリミット
これは重厚。仕事は使命、というか、志とプライド、いい加減になんかできない。自分がその立場になってみて、初めてわかることもある。
西園教授もだけど、望も良い。
◆猫には推理がよく似合う(深木章子)
初読みの作家さんだったけど、なんとなく、展開も、犯人も、最後のオチも、読めてしまった。
◆リボルバー・リリー(長浦 京)
時は大正、関東大震災直後の東京、「リボルバー・リリー」の二つ名を持つ小曽根百合が、陸軍を向こうに回して大立ち回り。
殺そうとしても死なない、女ランボーとかそんな感じ。
◆おやすみ人面瘡(白井智之)
17年の「このミス」8位作品。
昨年の「東京結合人間」は途中で気持ち悪くなって最後まで読めなかったが、これは何とか完読した。
ありえない設定も本格ミステリゆえ。でも、グロテスク過ぎてゆっくり考える気がせず、さっさと最後まで読んでしまった。
◆ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (三上延)
前作と随分間が空いたと思ったら、いきなりシリーズ終了。
最後の入札は何となくご都合主義の感じがしたが、でも、うまいことすべてが丸く収まって、ハッピーエンドで何より。
実写映画&アニメに期待!
◆聖の青春 (大崎善生)
映画で話題になったけど、小説というよりも、村山聖の生き様を描いたドキュメンタリー。
将棋に全身全霊を傾けた結果生き急いでしまった村山青年。愛されキャラだったみたいだ。
いまさらですが、ご冥福をお祈りします。
◆また、桜の国で(須賀 しのぶ)
ポーランド分割は世界史で習ったが、陸続きの欧州では弱いと亡国の憂き目を見る。
第一次世界大戦ですべてを失ったドイツが暴発、厭戦気分が蔓延する英仏は日和見でこれを放置、悲劇が拡大する。対米関係を悪化させる日本は、連戦連勝のドイツを軍事同盟の相手に選んでしまったことが、破滅へのポイントオブノーリターンになってしまったということか。
この小説の冒頭の時点ではまだ色々な選択肢があった。事態が絶望へと流れていく中で、自身の信念と覚悟と友情に殉じた外務省書記官の物語。秀作。
◆ラン (森絵都)
長いこと積読本にしていたが、マラソン会場への行き返りに読んだ。
とんでもない理由で走り始めることになった環だが、走る理由は人それぞれ、そして走る仲間は貴重。私も、「昨日までの自分の勝ちたい」という理由で走りはじめたが、今は友と飲む走った後のビールが一番の走る理由かも。
読書とは関係ないが、私も無事節目となるフルマラソン40回目の完走を果たしました。
◆ぼくの嘘 (藤野恵美)
「わたしの恋人」がなかなかに面白かったので、その続編ということで読んでみた。
こちらも、どうして、なかなかに良い。笹川くん、地味目でオタクと言いながらも、やるじゃないか。恋は人を成長させるのかな。
◆親指の恋人 (石田衣良)
エロチックも切ない悲恋、でも心中するほどのことかな。金持ちのボンボンが解決方法を色々と検討せずに、一時の感情のうねりに身を任せてしまった感じ。
澄夫のお父さんがお気の毒すぎて、悲恋というよりもむしろ腹立たしい。
◆サロメ:(原田マハ)
ワイルドのサロメは、高校生のころ岩波文庫で読んだ記憶有り。確かに、挿絵がなければ、なんだこの話はって感じでした。
ほのぼのとした前作の「リーチ先生」とは打って変わって、わが身を亡ぼす同性愛の愛憎劇、芸術の持つ魔性、でしょうか。
◆室町無頼(垣根涼介)
室町時代中期、日本史で惣村とか土一揆とか、やったよね。
秩序は乱れ、格差は拡大し、世に不満が鬱積した結果、群雄割拠、戦国時代に向けた胎動が始まる価値観の転換期。
歴史小説ではあまり取り上げられてこなかった時代だが、盗賊出身ながら市中警護役を任された骨皮道賢と、一揆の首魁蓮田兵衛、よほどの歴史好きでなければ知らない二人を主人公としてキャラ設定をし、棒術使いの才蔵と、その3人と関係を持つ遊女・芳王子という架空の人物を搦めて、リアリティあふれる、熱量の高いエンタメ小説に仕上げている。うまい。
◆戦国24時 さいごの刻(木下昌輝)
「宇喜多の捨て嫁」以来、木下昌輝さんの作品は必ず読むようにしている。今回のもなかなかにエグい。
特に「お拾い様」「子よ、剽悍なれ」が良かった。
◆ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン(小路幸也)
東京バンドワゴンシリーズ最新作、ついに追いついた。
堀田家の意外(でもないけど)なすごい過去と勘一の活躍、研人のTVデビューと藤島のあしながおじさん宣言。偉大なマンネリの中にも時代が流れていく。
次巻の花陽の合格発表が楽しみ。
◆一番やさしい・一番くわしい 最新版 図解でわかるISO9001のすべて(大浜庄司)
仕事の一環で。QMS内部監査員養成コースの講習会にも参加し、無事修了。
◆23区格差 (池田利道)
文京区生まれ、新宿区(ただし中野区境近く)在住、港区勤務なので読んでみた。
地元民にとって、なかなかに興味深い。
◆新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門
私も坂道好き。テレ朝に、「全力坂」という、カワイイ女の子が坂道を駆け上がってハアハア言うだけの素晴らしい深夜番組があるだが、私も、時々ひとり「全力坂」をやっている。
私の一押しの目白台の日無坂も紹介されていた。タモリさん、分岐点の民家(廃屋?)が取り壊されることを心配されていたが、大丈夫、いまだ健在。
◆乙女の日本史 文学編 (著者:堀江宏樹,滝乃みわこ)
歴史は好きだが、古典はやや苦手だったもので、、、勉強になりました。
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