黒岩重吾さんの歴史小説を時代的に古い順から読んで、計22冊になりました。
今回は乙巳の変の後から壬申の乱前夜まで。
中大兄皇子が権力を掌握、政治改革を断行するところから亡くなるまで、西暦で言えば、645年から672年まで。
読んだ本は「中大兄皇子伝(下)」「茜に燃ゆ(上)(下)」の3冊。
乙巳の変で蘇我入鹿を葬り、権力を手にした中大兄皇子は、中臣鎌足とともに地盤を固め、改革を推し進めています。
まずライバルの異母兄・古人大兄皇子を葬り、その後乙巳の変の盟友であり岳父でもある蘇我臣石川麻呂を死罪に、孝徳天皇を難波宮に置き去りにして悶死させ、その子有間皇子も殺してしまいます。
完成は見なかったものの唐に習った律令政治を目指していたことは事実でしょう。
外交では、強硬策が裏目に出て、白村江の戦で新羅・唐連合軍に大敗、都も、飛鳥、難波、飛鳥、近江と遷都を繰り返すなど落ち着きません。
腹心、中臣鎌足が亡くなると、晩年は息子の大友皇子を天皇位につけるために大海人皇子を疎外、彼の死後に時代は壬申の乱に向かっていきます。
まあ、小説ですから、中大兄皇子は徹底した俺様キャラに描かれています。
権力欲が強くて自信家、冷酷非情、それに女好き。思慮深い弟の大海人皇子とは対照的。
そんな二人の妃になった額田王。
「茜に燃ゆ」では、そんな彼女と二人の関係を鮮烈な、若干エロい恋愛小説に仕立てています。
謎の多い万葉歌人、額田王は、黒岩さん以外にも、井上靖さん、永井路子さんが小説の主人公にしていますね。
ここで寄り道しているときりがないので、浮気せずに、黒岩重吾さん一本で先に進みますが。
そんな恋愛もありながら、でも、やっぱり、読みどころは熾烈な権力闘争、権謀術策、そして老醜、哀れな末路、ですね。
次は、いよいよ壬申の乱です。
今回は乙巳の変の後から壬申の乱前夜まで。
中大兄皇子が権力を掌握、政治改革を断行するところから亡くなるまで、西暦で言えば、645年から672年まで。
読んだ本は「中大兄皇子伝(下)」「茜に燃ゆ(上)(下)」の3冊。
乙巳の変で蘇我入鹿を葬り、権力を手にした中大兄皇子は、中臣鎌足とともに地盤を固め、改革を推し進めています。
まずライバルの異母兄・古人大兄皇子を葬り、その後乙巳の変の盟友であり岳父でもある蘇我臣石川麻呂を死罪に、孝徳天皇を難波宮に置き去りにして悶死させ、その子有間皇子も殺してしまいます。
完成は見なかったものの唐に習った律令政治を目指していたことは事実でしょう。
外交では、強硬策が裏目に出て、白村江の戦で新羅・唐連合軍に大敗、都も、飛鳥、難波、飛鳥、近江と遷都を繰り返すなど落ち着きません。
腹心、中臣鎌足が亡くなると、晩年は息子の大友皇子を天皇位につけるために大海人皇子を疎外、彼の死後に時代は壬申の乱に向かっていきます。
まあ、小説ですから、中大兄皇子は徹底した俺様キャラに描かれています。
権力欲が強くて自信家、冷酷非情、それに女好き。思慮深い弟の大海人皇子とは対照的。
そんな二人の妃になった額田王。
「茜に燃ゆ」では、そんな彼女と二人の関係を鮮烈な、若干エロい恋愛小説に仕立てています。
謎の多い万葉歌人、額田王は、黒岩さん以外にも、井上靖さん、永井路子さんが小説の主人公にしていますね。
ここで寄り道しているときりがないので、浮気せずに、黒岩重吾さん一本で先に進みますが。
そんな恋愛もありながら、でも、やっぱり、読みどころは熾烈な権力闘争、権謀術策、そして老醜、哀れな末路、ですね。
次は、いよいよ壬申の乱です。
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