「狼と香辛料」ついに完結

最終章がホロの笑顔でよかった。。。

全16巻、「灼眼のシャナ」より一足先に「狼と香辛料」が無事大団円を迎えました。

中世ヨーロッパ風の世界を旅する狼の化身ホロと行商人ロレンスの物語。
馬車で各地をめぐり、さまざまな物品を取引する行商人、クラフト・ロレンスは、麦の取引に訪れた村、パスロエで、彼は馬車の荷台に潜り込んでいた耳と尻尾のある全裸の少女ホロと出会う。
麦の豊作を司る狼神としてこの地で数百年を孤独に過ごした彼女は、故郷である北の地・ヨイツへ帰ることを望み、ロレンスは旅を共にすることにした。
ホロの奔放さに振り回されながら、港町・パッツィオ、教会都市・リュビンハイゲンでの「冒険」を経て、互いを理解したふたりは、旅の仲間として絆を深めていく。
齢300歳の狼と100年も生きられない人間、神と祭られてきた賢狼としがない行商人、全く異質な二人は、やがて互いをかけがえのない者と意識し、心を通い合わせていく。

魔法や派手なバトルはなく、為替やら両替相場やら仕手戦やら、なんとも地味なお話でした。
とはいいながらも、ロレンスの巻き込まれる事件が、段々行商人の手には負えないような、大きな話になっていくので、心配させられました。
最後の二人の決断が、夢を追い続けて大商人になることではなく、平凡な幸せを選ぶことだったのが、なんともこの作品らしい終わり方でした。
二人には、本当におめでとうと言いたいです。

本編最終章ということなので、短編とかは出るのでしょうね。
人と狼も子をなすことができるということらしいので、小さなお店を構えて、子どもらに囲まれて暮らす二人の後日譚を期待します。

２期までアニメ化されましたが、3期はあるのでしょうか。
お話的には十分まだ分量が残っているので、可能なんでしょうが、なんせ商売の話が理屈っぽいので、忠実に原作を再現しないと何のことやら分からなくなってしまう。
派手な戦いとかはないし、バトル的に唯一の山場は、ホロが狼の姿に戻って暴れることなんでしょうが、そういう場面もほとんどない。
アニメ的には、見栄えのしないというか、よく言えば玄人受けする作品になってしまう。
まあ、個人的には、小清水亜美さんのホロが見れればそれで良いわけで、ぜひ3期を期待しているのですが。