ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

「鬼物語」(しのぶタイム)

2011-10-04 21:47:33 | 読書
前作「囮物語(なでこメデューサ)」に続き、バッドエンド。
いや、撫子はまだ続編があるから、救いがあるよね。
悲しすぎます。

タイトルは「しのぶタイム」ですが、実質的なヒロインは八九寺真宵ちゃん、「傾物語(まよいキョンシー)」のヒロインが事実上忍ちゃんだったのの裏返しか。
語り部は暦くん、女子がヒロインだった「猫物語(白)」「花物語」「囮物語」は、語り部もヒロインの女子だったので、今回も、語り部は忍ちゃん?と思ったのですが、違いました。
でも、忍ちゃんのモノローグ、多かったですけどね。
阿良々木暦と忍野忍、それに八九寺真宵ですから、メタ話も満載。

でも、ストーリーはシリアス。
暦くんたちは、突然、謎の「くらやみ」に襲われ、逃走中に偶然出合った斧乃木余接に助けられる。
忍の告白で、このくらやみが400年前にも出現し、当時は最強の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハードアンダーブレードだった忍を、村の住民ごと飲みこもうとした正体不明の何かだということが判明する。
再び現れ、暦と幼女(忍)・少女(真宵)・童女(余接)を飲み込もうとする「くらやみ」、かろうじてどこかの山に逃げる暦くんたち一行、てっきり「くらやみ」の標的は、400年前同様に忍だと思ったら、実は、、、っていうお話。

これは、「猫物語(黒)」の裏側で同時進行していたお話ですね。
羽川翼あてのメールを変換間違いするあたり、西尾維新さん、ちゃんとここまで考えて「猫物語」を書いていたんですね。
臥煙伊豆湖からの頼みごと、そして妖刀「心渡」「夢渡」、この辺が、最終話「恋物語」に向けての伏線になるのでしょうか。

そして、切なすぎる別れから4ヶ月後、暦くんは忍野メメの親戚の忍野扇と普通に話をしています。
4ヶ月後というと「囮物語」の撫子の執行猶予期間中ですよね。
ということは、臥煙の手伝いを神原の手を借りて終わらせた後?
暦くん、メメの親戚にもかかわらず、扇のことは信用していないみたいでした。
西尾さんのことだから、この辺のことも含めて、最終話ですべてつながるんでしょうね。
すごい楽しみです。

ところで、「傷物語」の映画化に続いて、「偽物語」のTVアニメ化が発表されました。
来年の1月からだから、「偽物語」の方が先になりますね。
HPを見る限りでは、「化物語」と比べて、随分とキャラデザが変ったような気がします。

一部で、忍ちゃんの声優さんが誰になるかって、話題になっています。
「化物語」では、忍ちゃん、一言もしゃべっていないもんね。
ドラマCDと一緒なら、平野綾さんらしい。
言わずと知れた涼宮ハルヒの声優さんだけど、このところタレント・歌手活動が忙しいのか、声優さんとしての出演が少ないんですよね。
今年は、「君に届け」の胡桃ちゃんと、「ぬらりひょんの孫」の家永カナくらい?
そういえば最近ぬらりひょんでも、ヒロインはすっかり花開院ゆらでカナちゃんは影が薄い。
個人的に忍ちゃんは誰がいいって聞かれたら、悠木碧さん。「ダンス・イン・ザ・バンパイア・バンド」のミナ・ツェペッシュからの連想なんだけど。
GOSICKのビクトリカとか、ミナ姫とか、忍ちゃんってああいう声なんじゃないかな。

どうでもいいけど、余接って、ビジュアル、全くないんですよね。
暦くんといえばロリなわけだけど、童女って言われてるけど、どんなルックスなんだろう。
まあ、「偽物語(つきひフェニックス)」に出てくるから、楽しみにしてよっ。


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