2012年10月9日、通学中のスクールバスでテロリストの兇弾に倒れたマララ・ユスフザイさん、でも、奇跡的に回復した後の彼女の行動は、さながら天啓を受けたジャンヌダルクのようでした。
翌年7月の国連での演説、全文を読みましたが、これほど胸を打たれたスピーチはありませんでした。
長いので、特に印象に残ったところだけ書き出して、私なりに訳してみました。
They thought that the bullets would silence us, but they failed. And out of that silence came thousands of voices.
The terrorists thought they would change my aims and stop my ambitions. But nothing changed in my life except this: weakness, fear and hopelessness died. Strength, power and courage was born.
(タリバンは)私たちを銃弾で黙らせようとした、でも失敗でした。沈黙から数千もの声が生まれたのです。
テロリストは、私の目的、私の志を砕けると考えました。でも、私の生き方は何も変わりませんでした。むしろ、弱さ、恐怖、絶望は消え、強さ、力、勇気が生まれました。
Neither am I here to speak in terms of personal revenge against the Taliban or any other terrorist group.
I am here to speak for the right of education for every child.
I want education for the sons and daughters of the Taliban and all the terrorists and extremists.
I do not even hate the Talib who shot me.
私は、テロリストへの個人的な恨みを話をしているのでもありません。
すべての子供たちの教育を受ける権利のために、ここ(国連)で話しているのです。
私が望むのは、タリバンやテロリスト、過激派の息子や娘たちへの教育です。私は私を撃ったタリバン兵士を憎んでいません。
The wise saying, "The pen is mightier than the sword." It is true. The extremists are afraid of books and pens. The power of education frightens them.
They are afraid of women. The power of the voice of women frightens them.because they were and they are afraid of change and equality that we will bring to our society.
They think that God is a tiny, little conservative being who would point guns at people's heads just for going to school.
These terrorists are misusing the name of Islam for their own personal benefit.
「ペンは剣より強し」ということわざは本当です。過激派は本とペンを恐れています。教育の力を恐れています。
彼らは、女性を、女性の声の力を恐れています。私たちが社会にもたらそうとしている変革と平等を恐れているのです。
テロリストたちは、神を、学校に行っているというだけで頭に銃を向けるような、ちっぽけで頑なな存在だと考えています。
自分たちの都合のために、イスラムの名前を悪用しているのです。
Islam is a religion of peace, humanity and brotherhood.
It is the duty and responsibility to get education for each child, that is what it says.
In many parts of the world, especially Pakistan and Afghanistan, terrorism, war and conflicts stop children from going to schools.
We are really tired of these wars. Women and children are suffering in many ways in many parts of the world.
Young girls have to do domestic child labour and are forced to get married at an early age.
Poverty, ignorance, injustice, racism and the deprivation of basic rights are the main problems, faced by both men and women.
イスラムは平和、人間愛、兄弟愛の宗教です。
イスラムは、どの子どもにも教育を与えるのが義務であり責任であると言っています。
世界の多くの場所、特にパキスタンやアフガニスタンでは、テロ、戦争、紛争のために子どもたちが学校に行くことができません。
戦争には、本当にうんざりです。女性と子どもは、世界中で、いろいろな形で、苦しめられています。
少女たちは家庭内で働かなければならなかったり、低年齢で結婚を強いられたりしています。
貧困、無学、不正、人種差別、そして基本的人権の剥奪が男女ともに面している一番の問題なのです。
Dear brothers and sisters, we must not forget that millions of people are suffering from poverty and injustice and ignorance.
We must not forget that millions of children are out of their schools.
We must not forget that our sisters and brothers are waiting for a bright, peaceful future.
親愛なるみなさん、数百万の人々が貧困と不正と無学のために苦しんでいることを忘れてはいけません。
数百万の子どもたちが学校に行っていないということを忘れてはいけません。
たくさんの少年少女が平和な未来を待っているということを忘れてはいけません。
So let us wage a glorious struggle against illiteracy, poverty and terrorism, let us pick up our books and our pens, they are the most powerful weapons.
One child, one teacher, one book and one pen can change the world. Education is the only solution. Education first.
文盲、貧困、そしてテロに対し、栄光ある闘いをしましょう。本とペンを取りましょう。それが最も強力な武器です。
1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンが世界を変えるのです。
教育だけがたった一つの解決策、教育が第一です。
どうでしょう、このスピーチ。
若干16歳の少女にしては出来過ぎのスピーチに、広告塔になっている、操つられている、そう揶揄する人もいます。
もし仮にそうだとしても、悲惨な境遇にあるたくさんの人々のために自分の影響力を行使しようという彼女の覚悟は本物と思います。
「憲法9条を守る日本国民」がノーベル平和賞の候補だなんて話がありました。
最初は冗談だと思ったのですが、あの朝日新聞も「有力候補」って書いていたので、「本気なんだ」と心底びっくりした次第です。
憲法9条に限らず、日本国憲法は、施行以来68年間、一言一句たりとも変更されていません。
憲法自身の条文によって、憲法改正のハードルが、容易に改正できないように極端にあげられているからです。
憲法草案を作った進駐軍が、日本を徹底的に武装解除するために、そのようにしたのです。
その中で、9条は、時の権力者によってその解釈を捻じ曲げられている条文の最たるもので、客観的に見てとても国民によって守られていると胸を張れる状態にはありません。
私は、指一本触れさせないことではなく、勝手な解釈ができないように明確な文章に改訂することが、憲法9条を守ることだと思っています。
日本国民をマララさんとは比べること自体、彼女に失礼なのではないでしょうか。
彼女のノーベル平和賞受賞に、敬意と、心からの拍手を送ります。
そして、彼女のために少しでも自分にできることはないのか、考えてみたいと思います。
翌年7月の国連での演説、全文を読みましたが、これほど胸を打たれたスピーチはありませんでした。
長いので、特に印象に残ったところだけ書き出して、私なりに訳してみました。
They thought that the bullets would silence us, but they failed. And out of that silence came thousands of voices.
The terrorists thought they would change my aims and stop my ambitions. But nothing changed in my life except this: weakness, fear and hopelessness died. Strength, power and courage was born.
(タリバンは)私たちを銃弾で黙らせようとした、でも失敗でした。沈黙から数千もの声が生まれたのです。
テロリストは、私の目的、私の志を砕けると考えました。でも、私の生き方は何も変わりませんでした。むしろ、弱さ、恐怖、絶望は消え、強さ、力、勇気が生まれました。
Neither am I here to speak in terms of personal revenge against the Taliban or any other terrorist group.
I am here to speak for the right of education for every child.
I want education for the sons and daughters of the Taliban and all the terrorists and extremists.
I do not even hate the Talib who shot me.
私は、テロリストへの個人的な恨みを話をしているのでもありません。
すべての子供たちの教育を受ける権利のために、ここ(国連)で話しているのです。
私が望むのは、タリバンやテロリスト、過激派の息子や娘たちへの教育です。私は私を撃ったタリバン兵士を憎んでいません。
The wise saying, "The pen is mightier than the sword." It is true. The extremists are afraid of books and pens. The power of education frightens them.
They are afraid of women. The power of the voice of women frightens them.because they were and they are afraid of change and equality that we will bring to our society.
They think that God is a tiny, little conservative being who would point guns at people's heads just for going to school.
These terrorists are misusing the name of Islam for their own personal benefit.
「ペンは剣より強し」ということわざは本当です。過激派は本とペンを恐れています。教育の力を恐れています。
彼らは、女性を、女性の声の力を恐れています。私たちが社会にもたらそうとしている変革と平等を恐れているのです。
テロリストたちは、神を、学校に行っているというだけで頭に銃を向けるような、ちっぽけで頑なな存在だと考えています。
自分たちの都合のために、イスラムの名前を悪用しているのです。
Islam is a religion of peace, humanity and brotherhood.
It is the duty and responsibility to get education for each child, that is what it says.
In many parts of the world, especially Pakistan and Afghanistan, terrorism, war and conflicts stop children from going to schools.
We are really tired of these wars. Women and children are suffering in many ways in many parts of the world.
Young girls have to do domestic child labour and are forced to get married at an early age.
Poverty, ignorance, injustice, racism and the deprivation of basic rights are the main problems, faced by both men and women.
イスラムは平和、人間愛、兄弟愛の宗教です。
イスラムは、どの子どもにも教育を与えるのが義務であり責任であると言っています。
世界の多くの場所、特にパキスタンやアフガニスタンでは、テロ、戦争、紛争のために子どもたちが学校に行くことができません。
戦争には、本当にうんざりです。女性と子どもは、世界中で、いろいろな形で、苦しめられています。
少女たちは家庭内で働かなければならなかったり、低年齢で結婚を強いられたりしています。
貧困、無学、不正、人種差別、そして基本的人権の剥奪が男女ともに面している一番の問題なのです。
Dear brothers and sisters, we must not forget that millions of people are suffering from poverty and injustice and ignorance.
We must not forget that millions of children are out of their schools.
We must not forget that our sisters and brothers are waiting for a bright, peaceful future.
親愛なるみなさん、数百万の人々が貧困と不正と無学のために苦しんでいることを忘れてはいけません。
数百万の子どもたちが学校に行っていないということを忘れてはいけません。
たくさんの少年少女が平和な未来を待っているということを忘れてはいけません。
So let us wage a glorious struggle against illiteracy, poverty and terrorism, let us pick up our books and our pens, they are the most powerful weapons.
One child, one teacher, one book and one pen can change the world. Education is the only solution. Education first.
文盲、貧困、そしてテロに対し、栄光ある闘いをしましょう。本とペンを取りましょう。それが最も強力な武器です。
1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンが世界を変えるのです。
教育だけがたった一つの解決策、教育が第一です。
どうでしょう、このスピーチ。
若干16歳の少女にしては出来過ぎのスピーチに、広告塔になっている、操つられている、そう揶揄する人もいます。
もし仮にそうだとしても、悲惨な境遇にあるたくさんの人々のために自分の影響力を行使しようという彼女の覚悟は本物と思います。
「憲法9条を守る日本国民」がノーベル平和賞の候補だなんて話がありました。
最初は冗談だと思ったのですが、あの朝日新聞も「有力候補」って書いていたので、「本気なんだ」と心底びっくりした次第です。
憲法9条に限らず、日本国憲法は、施行以来68年間、一言一句たりとも変更されていません。
憲法自身の条文によって、憲法改正のハードルが、容易に改正できないように極端にあげられているからです。
憲法草案を作った進駐軍が、日本を徹底的に武装解除するために、そのようにしたのです。
その中で、9条は、時の権力者によってその解釈を捻じ曲げられている条文の最たるもので、客観的に見てとても国民によって守られていると胸を張れる状態にはありません。
私は、指一本触れさせないことではなく、勝手な解釈ができないように明確な文章に改訂することが、憲法9条を守ることだと思っています。
日本国民をマララさんとは比べること自体、彼女に失礼なのではないでしょうか。
彼女のノーベル平和賞受賞に、敬意と、心からの拍手を送ります。
そして、彼女のために少しでも自分にできることはないのか、考えてみたいと思います。
ラスカルさんのブログを拝見してちょっと物申してみたい衝動に駆られましたので失礼します。
マララさんは恐らく、イスラム過激派に対する攻撃を正当化する為に、小さい頃より、欧米側から教育されて来たのだと思います。
ブログ内容もそうですが、国連演説などにしても、バックで怪しい広告会社が指導しているのではないかと
直ぐにピンときました。・
タリバンに襲われ、銃撃を受け意識不明の重体というのもどうなんでしょう?
プロの殺し屋が、バスに乗り込んで来て、至近距離から狙われたら、絶対に助からないと思いますが・・・
頭や腹部に何発も打ち込んで止めを刺すのが常道ですから、奇跡的に助かったと云われても、俄かには信じられません。
基金を設立して、巨大寄付金ビジネスの線も考えられますが、
多くの場合、政治的・軍事的に利用されるのでしょう。
今年の8月に、感動的な国連演説をしたという意味は、もうその頃より、ノーベル平和賞受賞は規定路線だった可能性が高いと考えています。
欧米グローバリストの子飼いの広告塔だと判明した時点で全てアウトです。
政治的・軍事的という意味では、また彼女が襲撃されたといったシナリオをデッチあげれば、イスラム国に対する軍事攻撃は、いつも正当化されることになる訳です。
ただ、真実性を際立たせる為に、本当に殺害されないことを祈るばかりです。
マララさんの国連演説を記事にして、感動して喝采を送るのが、今の日本のB層と称される人達の限界でしょう。
世界の闇の真相を知らないと、こうなるという良い見本です。悲しくなりますね・・・
今のネットの世界の人の多くは、ノーベル賞そのものの深い闇の部分を既に知っています。
ただ、私はそれでも、「憲法9条」が、ノーベル平和賞を取れれば良い、是非、受賞して欲しいと思っていました。
その効果は、日本の圧倒的大多数を占める、何も知らないB層の人達に抜群の効き目があるからです。
戦争への極めて絶大なる抑止になるのは間違いありません。
世界を支配する闇のノーベル賞とて、利用すべき時には、利用しなければ、もはや、どうにもならない状況に、日本国民は追い込まれているからです。
寄付金巨大ビジネスという話では、かのマザーテレサさんも大いに利用されましたね。
後年、マザーテレサ女史は、そのあたりの事を抽象的ではありますが、暴露して、大騒ぎになったことがありました。
お久しぶりです。
自分の見解に独断と偏見が含まれていることは自覚していますので、お気に触ったらすみません。
私は、テロという手段を「悪」だと思っています。そして、テロや戦争に人を巻き込むものは無知であり、その原因は貧困であり、その解決方法は教育であると思っています。
マララさんが広告塔になっている、操つられている、という見解を持っている人がいることは承知していますが、そういうことを抜きにして、彼女のスピーチ全文を読んで「正しい」と直感的に感じた次第です。
このブログを議論の場にはしたくないで、ここは「世の中はいろいろな意見の人がいる」ということにとどめ、議論はお会いしたときに直接口頭でということにさせてください。
お返事ありがとうございます。
よろしければ是非お会いして呑みながら色々なお話をしてみたいですね。
たまには皇居ランでもご一緒しましょう。