「蒼竜のあくび」さんのブログに紹介されていたのがきっかけで、司馬遼太郎の「峠」を読みました。(HNの由来は、河井継之助だったんですね。)
長岡藩という小藩の、しかもさほどでもない家柄に生まれながら、天性の先見の明と卓越した行動力を持ち合わせた継之助。時代は幕末という価値観の大転換期。彼は自らの藩を率いながら、時流に乗って上手に立ち回ることを是とせず、譜代大名である自国の立場からぶれる事なく、義に殉じました。
カッコいい生きざまです。
それに比べ、岩村高俊のような「虎の威をかる狐」や、榊原、井伊藩のような日和見主義者の、何とかっこ悪いことか。私も継之助のように生きたい、と思います。
学生時代に読んだ「クォ・ヴァディス」という小説を思い出しました。
暴君ネロの時代のローマ、他部族の族長の娘で、キリスト者の美少女リギアと、貴族の将校ヴィニキウスの物語。最初はキリスト教など馬鹿にしていた脳味噌筋肉男のヴィニキウスが、リギアへの愛とともに、キリスト者となっていく。ネロに迫害されるキリスト教徒は、コロッセウムに集められ、見世物として猛獣をけしかけられる。危うしリギア!と言うようなお話でした。
この小説でかっこよかったのは、行けば死ぬのを分かっていながら、ローマに引き返す使徒ペテロ。そして、キリスト教を理解しながらも「でも好きくない。だって俺ローマの貴族だもん。」と言い切るネロの側近の貴族ペトロニウス。
近代の日本の歴史で、もう一つの価値観の大転換期といえば、太平洋戦争でしょう。あの戦争を肯定するわけではありませんが、それでもなお、アジアで唯一、白人の植民地支配に対し真っ向から戦った日本という国に、凛とした清々しさを感じます。
また、私は、サダム・フセインという男は大嫌いですが、米国の脅しに屈する事無く、自らの信念に殉じたその一点において、彼に共感を覚えます。(しかし、穴に隠れていたのはみっともなかった。)
戦後日本では、「にわか官軍」や、「日和見譜代」が沢山出現したようです。
そういえば、私の中学の社会科の先生も、「にわか官軍」だったな。「日本国民は恒久の平和を念願し、、、」なんて、日本国憲法の前文を暗誦させられました。教育勅語じゃあるまいし。「仮想敵国というものを想定したその瞬間に、それはもう憲法9条違反である。」なんて言ってました。これが授業だったんだから、今思うと馬鹿みたいです。
長岡藩という小藩の、しかもさほどでもない家柄に生まれながら、天性の先見の明と卓越した行動力を持ち合わせた継之助。時代は幕末という価値観の大転換期。彼は自らの藩を率いながら、時流に乗って上手に立ち回ることを是とせず、譜代大名である自国の立場からぶれる事なく、義に殉じました。
カッコいい生きざまです。
それに比べ、岩村高俊のような「虎の威をかる狐」や、榊原、井伊藩のような日和見主義者の、何とかっこ悪いことか。私も継之助のように生きたい、と思います。
学生時代に読んだ「クォ・ヴァディス」という小説を思い出しました。
暴君ネロの時代のローマ、他部族の族長の娘で、キリスト者の美少女リギアと、貴族の将校ヴィニキウスの物語。最初はキリスト教など馬鹿にしていた脳味噌筋肉男のヴィニキウスが、リギアへの愛とともに、キリスト者となっていく。ネロに迫害されるキリスト教徒は、コロッセウムに集められ、見世物として猛獣をけしかけられる。危うしリギア!と言うようなお話でした。
この小説でかっこよかったのは、行けば死ぬのを分かっていながら、ローマに引き返す使徒ペテロ。そして、キリスト教を理解しながらも「でも好きくない。だって俺ローマの貴族だもん。」と言い切るネロの側近の貴族ペトロニウス。
近代の日本の歴史で、もう一つの価値観の大転換期といえば、太平洋戦争でしょう。あの戦争を肯定するわけではありませんが、それでもなお、アジアで唯一、白人の植民地支配に対し真っ向から戦った日本という国に、凛とした清々しさを感じます。
また、私は、サダム・フセインという男は大嫌いですが、米国の脅しに屈する事無く、自らの信念に殉じたその一点において、彼に共感を覚えます。(しかし、穴に隠れていたのはみっともなかった。)
戦後日本では、「にわか官軍」や、「日和見譜代」が沢山出現したようです。
そういえば、私の中学の社会科の先生も、「にわか官軍」だったな。「日本国民は恒久の平和を念願し、、、」なんて、日本国憲法の前文を暗誦させられました。教育勅語じゃあるまいし。「仮想敵国というものを想定したその瞬間に、それはもう憲法9条違反である。」なんて言ってました。これが授業だったんだから、今思うと馬鹿みたいです。
自由を謳歌しているような現代日本でも、マスコミや政府に洗脳されている現実をきづかないで諾々と生きていくことにはどうも違和感を感じながら、いかに自分を生きるか葛藤する心持ちは、きっと幕末も戦前戦中戦後を生きた心有る人たちと同じなのではないでしょうか。