我慢できずに中田さんの2枚目のCDを購入。
2枚目もオールバッハで、オルガン小曲集と自由曲3曲。
オルガン小曲集は、コラールに基づく曲なので、当時のお決まりの音楽的
修辞学技法が散りばめられている。
シュバイツアーが『音画』と呼んだ見事な曲集。
最も有名なBWV622は1枚目に納められていたけど、その他も名曲揃い。
子供の頃は、BWV643(人は皆死すべきさだめ)なんか、sterben(死)と
いう言葉が連呼される内容なのに、何故、こんな澄み切った明るい内容
なのか全く理解できなかったけど、真言宗徒の私でも『死は恐れではな
く神のもとに向かう喜び』を表しているのだということが理解できる。
もう、オレもトシだからね。
自由曲(前奏曲とフーガ)もとても見事。
人気曲のBWV543は奇を衒う表現を避けているのが、大変好ましい。
バッハにしては珍しく明るく爽やかなBWV536(中田さんはライナーで
春の光と書いていた)は、珍しい印象的なラストがとても素敵。
ラストのBWV540は圧倒的な大曲で、前奏曲の大胆な転調が凄い。
フーガは2重フーガで、こんな曲良く書けたよなと、いつも大感動。
中田さん、一生ついていきます。
はやく、3枚目を。